Tecamin Brix (テカミンブリックス)|プロ農家向けおすすめ農業資材・肥料の紹介

チュートリアル 更新日:

「果樹の糖度向上に効果がある資材を探している」

「Tecamin Brixにはどんな成分が含まれているのか?」

「Tecamin Brixの効果的な施用方法や事例を知りたい」

Tecamin Brixは、果樹や根菜類の肥大や糖度アップに効果があるバイオスティミュラント資材です。Tecamin Brixに含まれる「海藻エキス」や「ほう素」が、果実をはじめとした作物の器官の成長に効果的であることが確認されています。

本記事では、Tecamin Brixが作物にどのような効果があるのか、施用方法や事例を合わせて紹介します。

 商品概要

テカミンブリックス

Tecamin Brixは、海藻エキスがメインの葉面散布資材です。こちらでは、Tecamin Brixの製品情報と効果を紹介します。

基本情報

Tecamin Flowerの基本情報は、以下の表のとおりです。

Tecamin Flowerは、海洋エキスが約10%も含まれていることが大きな特徴です。海藻エキスとは、様々な海藻から植物に有用な要素を抽出した資材です。Tecamin Brixは、海藻から糖を抽出したエキスを活用しています。

また、17%ものカリが含まれていることも特徴です。カリはタンパク質や炭水化物の合成や、病害虫や気象の変化への抵抗力を保つことに役立ちます。

Tecamin Brixの対象となる作物は、果実がなる果菜類・果樹類に加えて根菜類も含まれます。

効果 / 製品特性

Tecamin Brixには、果実や根菜類の糖度アップや様々な環境ストレスへの抵抗力を高める効果があります。具体的には、以下の3つが代表的な効果です。

  • 作物のサイズアップ
  • 糖量の増加
  • 果実の色づき

果実や根のサイズを大きくすることで、収量の増加が期待できます。また、糖量の増加や色づきを良くすることで、作物の品質を向上させる効果があります。

 Tecamin Brix (テカミンブリックス)の資材メカニズム

 

Tecamin Brixは、果実や根菜類の収量の増加や品質を良くすることが期待できる資材です。こちらでは、Tecamin Brixが作物に影響を与えるメカニズムについて解説します。

果実の肥大と細胞壁の強化

果実の糖量の増加は、Tecamin Brixに含まれる海藻エキス由来の糖の効果です。Tecamin Brixを葉面に散布することで、海藻エキスが葉から転流して果実に糖が補給されます。

糖の補給は、根菜類の成長にとっても重要です。根菜類は野菜の中でも最も糖質量が多いため、糖の補給によって作物の品質向上に効果的です。 

また、Tecamin Brixに含まれるホウ素は、細胞壁同士をつなぐ効果があります。ホウ素は以下の図のように、セルロースやペクチンの細胞の間に入り込み、細胞壁を強化します。

 

ホウ素は植物の必須元素の1つで、多量の摂取は必要のない微量要素です。植物の細胞壁を構成し、新芽の生育促進に欠かせない栄養素です。 

細胞壁は植物の体を支えるだけでなく、病原菌やウイルスの侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。Tecamin Brixの散布により作物の細胞壁を強化し、様々なストレスの影響を受けにくくなるでしょう。

細胞壁同士のつながりが強くなることで、生育後半でも弱らずに丈夫な作物に成長することが期待できます。

作物のステージによる効果の違い

Tecamin Brixのメカニズムは、作物の成長ステージによって効果が異なります。成長ステージごとのTecamin Brixの効果は、以下の図のとおりです。

 

細胞分裂期には、糖によるエネルギー源の補給に加え、ホウ酸の効果で細胞壁の強化が期待できます。細胞成長期では、カリの効果によって果実の肥大を促進します。

果実の成熟期の使用は、海藻エキスによる糖の増加や、カリによる色づき促進に効果的です。このようにTecamin Brixの散布は、施用時期によって異なる効果が期待できます。

施用方法

Tecamin Brixは、10aあたり200〜300㎖の施用が基本です。500倍に希釈して、葉面に散布します。散布回数は、着果後もしくは肥大期~収穫期に3回以上が目安です。作物別の使用時期や施用量は、以下の表を参考にしてみてください。

 

作物の生育具合を確認しながら、散布回数や施用量を調整しましょう。

施用事例

 

Tecamin Brixを実際に施用した事例を3つ紹介します。

1つ目は、りんごの「ふじ」という品種での施用事例です。収穫の1〜2ヶ月前にTecamin Brixを1,000倍に希釈して、2回葉面散布しました。未施用時との比較は、以下の写真をご確認ください。

 未施用時に比べて、りんごの赤色が濃くなっていることがわかります。また糖度に関しては、未施用時は14.9度でしたが、施用時は15.2〜15.5度と増加しました。

次に「桜桃」という品種のさくらんぼの事例です。桜桃には、収穫1ヶ月前と2週間前にそれぞれ300ml/10aの量を葉面散布しました。以下の表は、施用時と未施用時の糖度を比較したデータです。

 

Tecamin Brixを施用した場合(処理区)、未施用(無処理区)に比べて平均糖度が1.6%向上していることが確認されました。

このようにりんごと桜桃の施用事例から、収穫前の成熟期におけるTecamin Brixの施用が糖度の向上に効果的であることが証明されています。

3つ目の事例は、根菜類の「ビート」です。以下の表は、Tecamin Brixを施用した場合と、未施用時の重量・糖度・糖量の増加を示しています。

 Tecamin Brixを施用した場合、重量8%・糖度2%・糖量10%の増加が確認できました。ビートの事例から、Tecamin Brixは果樹だけでなく、根菜類にも効果があることがわかります。

まとめ

Tecamin Brixは、果樹や根菜類の肥大や糖度向上に効果がある資材です。曇天が続いて十分な光合成が行えなかったり栄養分が足りていなかったりする場合、果樹の糖度があがらない場合があります。

Tecamin Brixは、海藻エキス由来の糖を葉から直接供給することで、果樹や根菜類の糖分を補給します。また糖度の向上だけでなく、Tecamin Brixに含まれる「ホウ素」によって細胞壁を強化し、ウイルスや病原菌に対する抵抗力の向上に効果的です。

果樹・果菜類の糖度向上や根菜類のサイズアップにお悩みの方は、ぜひTecamin Brixを活用ください。

>>Tecamin Brixの詳細はこちら

 

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