味の素の農業資材の歴史

  • 1936年 エスサン肥料の発売

    味の素の肥料の生産、販売はうまみ調味料「味の素」販売開始約20年後の1936年に始まりました。当時、脱脂大豆を原料として「味の素」を生産した際に発生する副生品の活用がその背景にありました。この副生品はアミノ酸態窒素で、アンモニア性窒素を含んでいるため、肥料原料としては最適でした。肥料製造は、1930年に取得した特許をもとにした試験製造からスタートしました。そしてさまざまな改良と工夫が加えられ、製造に使われる独特の二重分解窯である「エスサン窯」にちなんだ「エスサン肥料」として、一般市場向けの製造販売が開始されました。速効性と緩効性を兼ね備えた便利な肥料と好評を得た「エスサン肥料」の生産高は、1936年に603トン、1937年に1万5563トン、1938年には1万8683トンと、順調に推移しました。

    エスサン肥料
  • 世界各地での肥料販売の取組み

    副生品の活用から始まった味の素の肥料の製造販売は、アミノ酸の製造方法が変わった現在に至るまで継続しています。世界中の味の素の各工場で地域のニーズに合った研究開発や取り組みが行われています。

    世界各地での肥料販売の取組み
  • バイオスティミュラントの研究開発とアミハート

    味の素グループでは40年以上前から、アミノ酸生産時に発生する栄養豊富な副生品を有効利用してきました。アミノ酸発酵の副生品である発酵液は、単なる栄養以上の効果があることが徐々に分かり始めたことから、バイオスティミュラントの研究が開始されました。実験や研究の蓄積によって、アミノ酸を活用した肥料に、根張りを良くしたり、生長を促進したり、収穫量を増加させたりする効果があることが明らかになりつつあります。
    その研究成果が結実して開発・発売された製品がアミハートです。九州事業所で生産される核酸母液に根張り効果があることが分かり、高付加価値な根針材として発売、好評を得ました。

    バイオスティミュラントの研究開発とアミハート
  • スペイン・Agro2Agri社とのパートナーシップ強化

    世界のバイオスティミュラント市場は農業における環境負荷低減の意識の高まりにより年率2桁で伸長しており、今後も成長が見込まれます。味の素グループは、当該市場に本格的に参入し、農業資材事業のスペシャリティ化を推進するため、2017年スペイン・Agro2Agri社を買収しました。Agro2Agri社は、味の素グループの発酵液をキー原材料にして数多くのバイオスティミュラントを開発・販売しており、また味の素オムニケム社の農作物の保護に応用される界面活性剤「Tensiofix®」の販売も手がける等、元来強いパートナーの関係にありました。Agro2Agri社は一般市場向けにはAgriTecnoブランドで2001年より販売を行っております。

    スペイン・Agro2Agri社とのパートナーシップ強化
  • スペインとの協業とバイオスティミュラントの更なる進化と発展

    現在味の素はスペイン・Agro2Agri社と共同で研究開発と市場開拓を行っています。現在、両社の異なる強みを活かして、共同で研究・製品開発を進めています。バイオスティミュラントの進化と持続可能な農業への貢献を約束します。

    スペインとの協業とバイオスティミュラントの更なる進化と発展

    味の素は副生品の活用から始まり、キー原料である発酵液に対する知見の蓄積に強みがあり、Agro2Agri社はアミノ酸社は幅広く原材料を選定し、アミノ酸発酵液とブレンドしもっとも効果の高い配合を生み出すことに強みを持っています。同時にマーケティング、テクニカルサービスの面でも優れており、世界各地に広がる技術・商業スタッフが、豊富な農業経験に基づき、各作物の必要性に応じた専門的なサービスを提供しています。

    AgriTecno:アミノ酸発酵液をキー原料としつつも、幅広く原材料を選定し、もっとも効果の高い配合を生み出すことに大変優れています。またマーケティングは勿論、テクニカルサービスの面でも優れており、世界各地に広がる技術・商業スタッフが、豊富な農業経験に基づき、各作物の必要性に応じた専門的なサービスを提供しています。

    スペインとの研究

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