意外と知らない 植物へのアミノ酸の効果って?

チュートリアル 更新日:

植物へのアミノ酸の効果

最近話題のアミノ酸資材。アミノ酸はなぜ植物にとって良いのか、その疑問にお答えします!アミノ酸の植物への効果を知っていただき、健全な作物の栽培にお役立ていただければ幸いです。

目次

    1. アミノ酸について

    アミノ酸はたんぱく質を構成する成分です。私たちのからだや植物のからだの多くはたんぱく質からできています。そのたんぱく質は20種類のアミノ酸から合成されます。つまり、アミノ酸は私たちや植物にとっての「いのちの源」と言えるのです。

    1-1. アミノ酸は有機態?無機態?

    アミノ酸はアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)から構成される有機態化合物です。多くのアミノ酸がいくつも繋がり合って、私たちのからだや植物の葉、根、茎、果実などになるたんぱく質が構成されます。

    有機態化合物

     

    2. 植物へのアミノ酸の効果について

    私たち人間は肉、魚、穀物を食べることにより体内にたんぱく質を取り込みますが、植物は光合成によって自らの体内でアミノ酸を合成し、生育に必要なたんぱく質を合成します。しかし、曇天や高温・低温の環境で植物にストレスがかかり光合成ができない時には、上手くアミノ酸を合成することができません。そこで、たんぱく質のもととなるアミノ酸を植物に供給することで、光合成ができない時にでも植物の生育をサポートすることができます。つまり、アミノ酸を生成する光合成の過程をショートカットできるというわけです。

    植物へのアミノ酸の効果

    2-1. 「グルタミン酸」は各種アミノ酸のもと!?

    植物体内で最初に合成されるアミノ酸は「グルタミン」「グルタミン酸」といわれるアミノ酸です。そして植物は「グルタミン酸」から、作物の品目や生育ステージに合わせて20種類以上のアミノ酸を合成することが出来ます。つまり、植物にアミノ酸を供給する上では、全てのアミノ酸のもととなる「グルタミン酸」を供給することは最も効率的だと言えるのです。

    グルタミン酸

    2-2.  アミノ酸は植物に直接吸収されるの?

    そもそも、アミノ酸は植物に直接的に吸収されているのかと疑問に思われる方もいるのではないでしょうか?味の素と東京大学との共同研究では、キュウリの葉にグルタミン酸を滴下し一定時間後に観察したところ、グルタミン酸は葉に吸収され生長点へと移行されていることが分かりました。さらに、無機態窒素(尿素)と比較するとグルタミン酸の方が上位葉への移行が早く行われていることが分かりました(下図参照)。この研究により、アミノ酸は葉から植物に吸収され生長組織に積極的に移行されるということが明らかになったのです。

    グルタミン酸の葉面吸収・移行性

     3. アミノ酸で植物の健全な生育をサポートするために

    近年は各地で予期せぬ天候不良や異常気象が多発するようになり、作物の安定的な生産に頭を抱える農家さんも多いのではないでしょうか。万が一、作物がダメージを受けてしまっても、すばやく生育をサポートしながら健全で安定的な生育を維持できるのが理想ですよね。そんな時には、高濃度アミノ酸資材「Tecamin Max」を使ってみてはいかがでしょうか。Tecamin Maxは各種アミノ酸のもととなる「グルタミン酸」を多く含む葉面散布材です。さらに、吸収されやすい小さなアミノ酸(遊離アミノ酸)を豊富に含んでいるため即効性に優れています。Tecamin Maxは作物が弱った時の生育をサポートするだけでなく、定期的に散布することで強い植物体をつくり、作物がストレスを受けた際のダメージを最小限に抑えることが出来ます。

    ぜひ植物の健全な生育のために味の素のアミノ酸資材をご活用ください。

    参考文献:アミノ酸はいのちのもと!!|カンタン解説!アミノ酸ってなに?|アミノ酸大百科|味の素株式会社 (ajinomoto.co.jp)

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