【プロ農家向け】スイートコーンの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

スイートコーンの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

 「スイートコーンを栽培しても、実入りのある収穫物が得られない」

「害虫防除と並行して施用できる資材があればいいな」

「信頼できるメーカーの農業資材はないの?」

 このようなお悩みを抱えていませんか?

商品価値のあるスイートコーンを収穫するためには、種まき後の温度管理や定植後の植えつけの仕方、収穫するタイミングなどさまざまなポイントに気をつける必要があります。

そこで本記事では「スイートコーンの栽培方法やポイント」「おすすめの農業資材」について解説します。農業資材は、スイートコーン栽培での味の素グループのバイオスティミュラント活用方法についてご紹介します。

〈本記事で紹介されているバイオスティミュラント〉

アミハート®Tecamin Max(テカミン マックス)Tecamin flower(テカミン フラワー)Tecamin Brix(テカミン ブリックス)

本記事を読むことで、以下のようなメリットがあります。

  • スイートコーン栽培の手順やポイント・注意点が分かる
  • お悩みや目的に応じた施用すべき農業資材が分かる
  • スイートコーンの収量の増加が見込める

商品価値のあるスイートコーンづくりのために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

目次

    スイートコーン栽培の時期・栽培歴

    スイートコーンでの施用タイミング

     スイートコーンの栽培スケジュールは、大きく以下の3段階に分けられます。

    1. 播種
    2. 生育期(出芽・雄穂抽出期・抽糸期・成熟期)
    3. 収穫期

    スイートコーンは、播種から収穫までは3ヶ月ほどかかります。出芽してから、雄穂は本葉5〜5.5枚の頃に分化し、雌穂は本葉7〜8枚頃に花芽が分化します。スイートコーンの穂から絹糸状の雌花が出るのが絹糸抽出期です。

     イネ科植物であるスイートコーンの茎は稈(かん)と呼ばれ、1本の稈の頂部に雄穂、中間に雌穂が2〜3本できます。

     スイートコーンは、排水性が良く日当たりのよい圃場を好みます。最適なpHは5〜6.5です。スイートコーンは吸肥力が強いため前作で残った肥料も吸収し、クリーンクロップとしても利用されています。

    スイートコーンの栽培方法

    スイートコーンの栽培方法

    スイートコーンの栽培方法には、大きく以下の4ステップがあります。 

    • 種まき
    • 育苗
    • 定植
    • 収穫

     栽培期間中には、アワノメイガやアブラムシ等の病害虫の被害を受けやすいため、こまめな防除が必要です。ここでは、各ステップの詳細を解説します。

    ①種まき

    スイートコーンの種を撒く際のポイントは以下のとおりです。

    • 鉢は植え痛みを防ぐためになるべく大きなもの(ペーパーポットV5号(5✖️7.5cm)程度)を選ぶ
    • 種を撒く4日ほど前からポットを灌水しビニール等で被覆しておく
    • 種は1ヶ所あたり2〜3粒を目安に撒く
    • ポットに培養土を入れすぎると、根が他のポットに移動して定植が困難になるので注意する 

    種まきの時期は、3〜5月とまだ気温の低い季節なので育苗ハウスで管理します。

    ②育苗

    出芽して本葉が2〜3枚になる頃に、1本に間引きを行います。間引く際には、残す方の苗の根を傷めないように注意しましょう。育苗日数は、本葉が2〜2.5枚の20〜23日ほどで、苗が若いうちに定植への移行を行います。 

    苗がポットから抜けるようになるタイミングが、1つの目安です。定植前には、以下の準備をしておきましょう。

    • 耕起
    • 施肥
    • うね立て
    • 畑の灌水
    • マルチで地温を上げる

    ③定植

    定植の際には、株間が33〜36cmとなるように2条千鳥植えを行います。千鳥植えとは、その名のとおり千鳥の足跡のような植えつけ方です。スイートコーンは風媒花で、他家受精をする作物です。花粉のつきをよくするために、同じ品種を数列にまとめて植えましょう。

    デントコーンのような異形質品種が近くにあると、その花粉によって受精が起きてしまいます。これをキセニアといい、品質低下につながる恐れがあります。スイートコーンの商品価値を下げないために、スイートコーンの異形質品種とは少なくとも300mは離して栽培をしましょう。

    ④収穫

    収穫をする適切なタイミングは、雌穂の絹糸が出てから20日前後経った頃です。時期を見誤って、収穫が遅くなるとスイートコーンの実は固くなってしまい風味も劣ってきます。タイミングよく収穫するためには、雌雄の絹糸が出た日を記録しておきましょう。 

    絹糸が圃場全体の8割に出た日を1日目として、そこから20日前後待ちます。実際の日数は、栽培地域や作型・積算温度などの外部要因によっても変わってきます。作型と地域性に応じた、絹糸が出てから収穫までのおおまかな日数は以下のとおりです。

    地域 早出し作型 普通作型 遅出し作型
    寒地 20〜25日 20日 25〜30日
    中間暖地 20〜25日 15〜20日 20〜25日



    プロ農家向けスイートコーン栽培のおすすめ肥料・農業資材

    おすすめ肥料・農業資材

    スイートコーンは吸肥力が強い作物なので、肥料をしっかり与えることが重要です。種まきから収穫までの各段階では、栽培環境や天候などの外部要因を受け、思いどおりにいかないこともあるでしょう。ここでは、スイートコーンの収量を増加させる大きな力になってくれる肥料・農業資材をご紹介します。安定的な収量を得るために、ぜひ参考にしてみてください。 

    Tecamin Max「実入りの良いスイートコーンに育て上げる」

    Tecamin Max

    効果

    実のぎっしり詰まったスイートコーンにするためには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、グルタミン酸をはじめとするアミノ酸が豊富に含まれています。Tecamin Maxは、作物の生育を促進したり外部環境の変化によって光合成能力が低下したりしたときに、効果を発揮し生育をサポートします。

    また、Tecamin Maxに含まれるアミノ酸は、植物体の細胞壁より速やかに吸収されるのも大きな特徴です。植物自身もアミノ酸の生成は可能ですが、多大なエネルギーを要します。Tecamin Maxを葉面散布することで、生育促進に寄与し収量アップにもつながります。

    施用事例

    Tecamin Maxの施用によって、実際にどのくらい収量に変化があったのかをみていきます。Tecamin Maxを、スイートコーンの以下の3つの生育時期に分けて葉面散布しました。

    • 雄穂抽出期の1週間前
    • 雄穂抽出期
    • トッピング後(雄穂の切取後)

     

    その結果が、以下の図のとおりです。

    スイートコーンでのTecaminMax施用の効果

    早生品種のスイートコーンで、慣行区では10a当たりの収量が1313.6kgであったのに対して、T.Max区においては1531.6kgとなり収量が17%増加しました。

    使用方法

    スイートコーンのような果菜類は、Tecamin Maxを定植してから収穫前までに、10aあたり200〜300mlを500~1000倍に希釈して葉面散布します。施用回数の目安は月に2〜4回です。

    スイートコーン特有の病害虫である、アワノメイガやアブラムシの防除対策と並行して行うとより効果的です。使用にあたっては、以下の注意点やポイントを意識しましょう。

    • 高温時には使用しない
    • 長時間放置すると分離するため使用前にはよく振る
    • 作物の生育状況に応じて、施用回数・施用量・希釈倍率を調整する
    • 希釈した液は保存せずその日のうちに使い切る

      >>Tecamin Maxを試してみる 

      「Tecamin Flower」 花芽の充実に!

      Tecamin Flower

      効果

      「Tecamin Flower」は、花芽の充実や着果の向上をサポートするバイオスティミュラントです。スイートコーンの育て方において、以下のような悩みを抱えている方におすすめです。 

      • 花芽を充実させたい
      • 高温時のストレスによる着花不良、落花を抑えたい
      • 着花を高めたい
      • 栄養成長から生殖成長への切り替えを促したい

      「Tecamin Flower」には、アミノ酸やりん酸の他にホウ素などの微量要素が含まれています。これらの成分が花芽を充実させ、着花の向上や花落ち防止効果が期待できます。

      使用方法

      おもな使用方法は以下となります。 

      • 施用量目安:10a当たり200㎖を500~1000倍に希釈(散布水量50~300ℓ/10a)して葉面散布する
      • 施用回数:着蕾期、開花期に1~2回を目安とし、防除と合わせて散布する

      施用量や施用回数、希釈倍率は生育の具合を見ながら増減してください。

      使用上の注意点は、以下のとおりとなります。

      • 「石灰硫黄合剤」などアルカリ性資材や銅剤農薬と混合しない
      • 使用する前に必ずよく振る
      • ミネラルの多い資材と併用する場合は、沈殿が生じないか事前に少量で試す
      • 高温時には施用しない
      • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

      >>Tecamin Flowerを試す

      Tecamin Brix「糖度が高くサイズの大きなスイートコーンに育て上げる」

      Tecamin Brix

      効果

      スイートコーンのサイズを大きくしたい場合には、Tecamin Brixがおすすめです。Tecamin Brixには、カリやホウ素に加えて海藻エキスが含まれており、サイズの増加はもちろん糖度の向上や着果促進にも効果を発揮します。

      海藻エキス由来の糖が、スイートコーンの成熟期に葉から果実に移行して糖量増加を促し、ホウ素は細胞壁の主成分のペクチンをつなぎ、丈夫な植物体を形成します。また、カリは色素合成酵素の活性化を促すのが大きな特徴です。

      Tecamin Brixに含まれるこのような有効成分が、スイートコーンの生育ステージごとで作用し効果を発揮します。

      スイートコーンの育て方において、以下のような悩みを抱えている方におすすめです。

      • 作物のサイズアップを図りたい
      • 糖量を増やしたい
      • 果実の色づきをよくしたい
      • 規格内個数や重量を増加させたい

      使用方法

      スイートコーンの着果後から収穫前にかけて、10a当たり200〜300mlを希釈した液体を葉面に散布します。希釈倍率は500〜1000倍で、施用回数は3回以上が目安です。スイートコーンの生育具合に応じて施用量や回数、希釈倍率の増減が必要です。また、Tecamin Maxと同様に病害虫の防除対策と並行して行うと良いでしょう。

      Tecamin Brixを使用する際には、以下の点に注意が必要です。

      • 原液を強酸や強アルカリの資材、銅材農薬と混用しない
      • 希釈液は保存せずその日のうちに使い切る
      • 高温時には施用しない
      • ミネラルの多い他の資材と併用する場合には、沈澱を生じることがあるので注意する

      >>Tecamin Brixを試してみる

       

      植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

      植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

      「もっと生育を早めたい」「作物のストレス予防対策をしたい」「成り疲れをなくすにはどうしたらいんだろう?」といったようなお悩みを持たれている生産者の方もいると思います。そのような方には、アミハート® がおすすめです。 

      アミハート®には、発根促進効果のある核酸が豊富に含まれています。核酸は単分子で含まれているため、速やかに吸収され効果を実感しやすいです。60倍希釈のアミハート®を使用したトマトでは、使用前と比較して10aあたりの収穫量が728kgも増加しました。作物の生育が思うようにいかずお悩みの方は、ぜひアミハート®をお試しください。 

      >>アミハートを試してみる

      スイートコーン栽培のまとめ

      スイートコーン栽培のまとめ

      スイートコーンの栽培スケジュールや流れ、おすすめの肥料・農業資材について解説しました。栽培期間中には、特有の病害虫による食害のリスクもありますが、うまく防除することで実入りのあるスイートコーンが収穫できるでしょう。

      また、栽培期間中に肥料をタイミングよく取り入れることも、収量アップのためには大変重要です。商品価値の高いスイートコーンを安定的に生産できるよう、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。

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