【プロ農家向け】なすの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

「サイズの大きななすを収穫したい」

「信頼できるメーカーから農業資材は販売されている?」

「手軽に導入できて収量アップが図れる資材があればいいのに」

このようなお悩みを抱えていませんか?インドが原産である「なす」は高温多湿を好むため、日本での栽培に適しています。しかし、栽培期間が長いため青枯病や半身萎凋病などになりやすく、接ぎ木苗を利用するなどの工夫が必要です。

そこで、本記事では「なすの栽培方法やポイント」「おすすめの農業資材」について解説します。なすの各栽培期間におけるお悩みを解決するため、味の素グループが販売しているバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください

〈この記事で紹介しているバイオスティミュラント〉

早根早起 アミハート® Tecamin Max(テカミン マックス) Tecamin flower(テカミン フラワー) Tecamin Brix(テカミン ブリックス)

目次

     なす栽培の時期・栽培暦

    出典:農林水産省 秋田県 野菜栽培技術指針 果菜類 https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/attach/pdf/aki3-10.pdf

    なすの大まかな栽培スケジュールは、以下の3段階に分けられます。

    1. 播種
    2. 栄養成長期(発芽期、育苗期)
    3. 生殖成長期(開花期、結果期)

    上の栽培歴の図からも分かるように、なすは播種から収穫までの期間が長いことが特徴です。また、なすには以下のような特徴があります。

    • 寒さや乾燥に弱い
    • 強い日差しと水分を好む

    なすは、土壌水分の保持が良い耕土の深い肥沃な土地が適しています。乾燥し水分が不足すると、生育不良となり収量が落ちたりツヤがなくなったりして、商品としての品質が落ちてしまいます。ナスに対する病害虫も多いため、ハウス栽培などの施設栽培が主流です。

    病害虫に強いナスを育てるためには、接ぎ木苗を用います。接ぎ木苗とは病害虫に強い台木を土台として、収穫したい作物の穂木を接ぐことです。接ぎ木によって病害虫が減らせるだけでなく、農薬の使用量を減らしながら収量のアップが期待できます。

     なすの栽培方法

    なすの栽培方法は、以下の4つのステップに沿って行います。

    • 育苗
    • 接ぎ木
    • 定植
    • 収穫

    なすは、収穫までの栽培期間が長いため、一つひとつのステップを適切に行うことが必要です。ここでは、各ステップの詳細について解説します。

    ①育苗

     

    なすは青枯病や半身萎凋病になりやすいため、接ぎ木苗を利用することが多いです。その際には、台木としてトルバムビガーなどが利用されますが、育苗の管理が難しいことから以下のように対応する事例が多いです。

    • 接ぎ木されたセル成型苗を購入する
    • 穂木を自家育苗、台木は購入し自家で接ぎ木を行う

    穂木と台木ともに自家で育苗する場合、播種方法は以下の手順で行います。

    1. 種子を一晩浸積させたのち播種床に6㎝間隔で条まきする
    2. 土で種子が隠れる程度に薄く覆う
    3. 発芽までは温度を昼間30℃、夜間20℃で管理する
    4. 発芽後は地温20℃、昼間25〜28℃、夜間18〜20℃で管理する
    5. 本葉が2枚になった頃に、仮植床に植え替える

    一方、台木の播種方法は以下のとおりです。

    1. 穂木より20日程前に、発芽促進処理した種子を6cm間隔で条まきする
    2. 土で種子が隠れる程度に薄く覆う
    3. 発芽までは温度を昼間30〜33℃、夜間23℃前後で管理する
    4. 発芽後は昼間28〜30℃、夜間20〜22℃で管理する
    5. 本葉が2.5〜3枚になった頃に12cmのポットに鉢上げする
    6. 鉢上げ後は活着促進のために、育苗用トンネルを設置して密閉し強い日差しを避ける

    育苗床土は、あらかじめ播種床に造成していた床土あるいは市販の培養土を用います。

    ②接ぎ木

    なすの接ぎ木は、割接ぎ法で行います。接ぎ木を行う時期は、台木が本葉4枚前後、穂木の本葉が3枚前後の頃です。接ぎ木を行う具体的な手順は、以下のとおりです。

    1. 台木の本葉1枚の上で切断する
    2. 台木の切断面の中央に縦1〜1.5cmの切り込みを入れる
    3. 穂木を本葉2〜3枚残した状態で切断する
    4. 穂木の切断面から1〜1.5cmをくさび型に削る
    5. 台木に穂木を差し込みクリップで固定する
    6. 接ぎ木後は育苗用トンネルで被覆し、3〜4日程度は床温を25〜28℃にして密閉、遮光、多湿の状態にして活着を促進する

    活着が進むにつれて、トンネル内の換気も少しずつ行いながら、光に当てていきます。この際、接ぎ木苗がしおれないように注意が必要です。完全に活着するまでの目安は8日ですが、その頃には通常の管理に戻していきます。

    ③定植

    穂木を播種してから80日目くらい(本葉が8〜9枚程度の頃)に、1番花が開花し始めたら定植します。定植の際のポイントは、以下のとおりです。

    • pHは6.0〜6.5を目安に酸度矯正をしておく
    • 苦土石灰やBMようりん等を全面塗布する
    • 定植の1〜2週間前には、肥効調節型化学肥料や有機質を施し畝立てを行う
    • 排水が悪い場合には畝を高くする
    • 定植の4〜5日程前にマルチ(黒か緑)を行い地温を高めておく
    • 定植前に根鉢に液体肥料を与えて十分に吸水させる

    風通しと採光をよくするためには、以下の目安で畝立てを行い土壌環境を整えましょう。

    畝幅 200cm
    株間 60cm
    ベット幅 100cm

    排水不良の圃場だと青枯病などを誘発しやすいので、排水を図りながら30cm以上深く耕起し、堆肥が下層にも行き届くよう配慮が必要です。

    植え付けの際には、本葉が8〜9枚程度で蕾の見えているものを定植します。根鉢を崩さず、マルチの面から1cmほど出るくらいの浅植えを行いましょう。

    ④収穫

    なすの品種にもよりますが、真仙中長の場合は定植してから30日程度経った頃が収穫の目安です。果皮にツヤと張りがあるうちに収穫します。収穫すると水分が果実から発散してしまいツヤがなくなってしまうため、品質を下げないために以下の点に注意しましょう。

    • 品温が高い時間帯を避けて収穫する
    • 選果は品温を上げない環境下で行う
    • 発送する際はパック包装資材を用いて予冷輸送する

    なすを収穫する時間帯としては、朝方がおすすめです。気温が上昇する昼時には、なすの果実内の水分量が変化してしまうので注意しましょう。また、なすにはトゲがあるため、怪我をしないようハサミを使って収穫を行います。

     プロ農家向けなす栽培のおすすめ肥料・農業資材

    なすは日光を好む作物なので、悪天候が続くと日照不足で徒長したり着果不良になったりします。また、過度な高温環境によって落花するリスクもあります。

    ここでは、さまざまな外部環境においてもなすの安定的な収量を確保するための肥料・農業資材を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    Tecamin Max「天候に左右されずに作物の生育をよくする」

    効果

    作物を天候に左右されずに育て上げるためには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、各種アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。年によっては日照不足によって、収量が大きく低下することがあります。光合成能力が低下したときでも、Tecamin Maxに含まれるアミノ酸が作物の細胞壁から速やかに吸収されることで生育の促進が可能です。

    施用事例

    Tecamin Maxを用いた施用事例として、キュウリの秀品の増加があります。10aあたり200mlを500倍に希釈した葉面散布剤を、複数回散布したときの結果は以下の写真のとおりです。

    慣行区とグルハートプラス(従来品)区を比較すると、後者の方が樹勢を維持したまま、生育終盤においても秀品率が高いキュウリを収穫できました。

    使用方法

    果菜類の場合は、Tecamin Maxを定植後から収穫前にかけて、10aあたり200〜300mlを500~1000倍に希釈した溶剤を葉面散布します。施用回数の目安は月に2〜4回です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    Tecamin Flower「高温時のストレスによる落花を抑え、作物の着果を促す」

    効果

    作物の生育ステージは、大きく栄養成長期と生殖成長期に分けられます。生殖成長期には開花と果実の成熟が起こりますが、Tecamin Flowerを施用することで生殖成長への切り替えを促し、着果を高めることができます。これは、Tecamin Flowerに含まれる遊離アミノ酸やリン酸・ホウ素・モリブデンなどの成分が、花芽の充実や着果向上に貢献するためです。

    施用事例

    Tecamin Flowerを用いた施用事例として、トマトの着果数の増加があります。10aあたり300mlを希釈した葉面散布剤を、トマトの開花初期とその21日経過後の2回散布しました。その結果は、以下の写真のとおりです。

    慣行区とTecamin Flower区を比較すると、後者の方がトマトの着果数が5%アップし、収量にも増加がみられました。

    使用方法

    Tecamin Flowerは果菜類の場合、開花期と着果期に10aあたり200〜300mlを500〜1000倍に希釈した溶剤を葉面に散布します。施用回数の目安は1〜2回です。

    Tecamin Flowerの使用にあたっては、以下の点に注意しましょう。

    • 酸性資材のため、アルカリ性の資材と混用する際は少量から試してみる
    • ミネラルの多い資材と併用する際には沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Flowerの詳細はこちら

    Tecamin Brix「着色のよい大きめの作物に育て上げる」

    効果

    色づきがよくサイズの大きな作物の育成のためには、Tecamin Brixがおすすめです。Tecamin Brixは、窒素・カリ・ホウ素に加えて海藻エキスを含有した葉面散布剤です。Tecamin Brixに含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 作物のサイズアップが図れる
    • 色づきがよくなる
    • 規格内個数や重量が増加する

    施用事例

    Tecamin Brixを用いた施用事例として、りんごの着色の改善があります。10aあたり300mlを1666倍に希釈した溶剤を、成熟期に3回に分けて葉面散布しました。

    その結果、写真右側のように鮮やかな色のリンゴが収穫できました。

    使用方法

    着果後から収穫前にかけて、10a当たり200〜300mlを500〜1000倍に希釈した溶剤を葉面に散布します。使用回数は、着果後または肥大期から収穫期にかけて3回以上が目安です。

    使用にあたっては以下の点に注意が必要です。

    • アルカリ性の資材のため、酸性の資材と混用する際は少量から試してみる
    • 使用前によく振り、高温時の使用は避ける
    • 成分が結晶化したときは、加温して使用する

    >>Tecamin Brixの詳細はこちら

    早根早起®「根張りのよい丈夫な苗に育て上げる」

    効果

    早根早起®は、育苗や苗の活着促進に有効な液体肥料です。早根早起®には以下の成分が含まれており、徒長しない丈夫な苗の育成が可能です。

    • 核酸
    • キレート鉄
    • 窒素
    • リン酸
    • カリ

    発根や根の伸長を促進する核酸や、光合成に必須の成分である鉄が作物の丈夫な地下部の形成に貢献します。また、窒素・リン酸・カリをバランスよく配合しているため、植物体内のC/N比の改善も期待できます。葉色がよく、葉肉の厚い苗に育てたいとお考えの方におすすめの液体肥料です。

    施用事例

    早根早起®を用いた施用事例として、水稲の根の再生促進が挙げられます。早根早起®の500倍希釈液を、1ヶ月育苗した水稲苗に施用した翌日に根を切断し、純水を入れたビーカー内で培養しました。

    無処理区と「早根早起®」区で比較すると、写真右側のように後者の方が根の再生が早まることが確認できました。このことから、移植時に受けた損傷や害虫による食害などからの、早期の回復が期待されます。

    使用方法

    水で200〜500倍に希釈した液体を、作物の生育段階における以下のタイミングで施用します。

    施用するタイミング 施用方法
    育苗時 128穴セルトレイ1枚につき1~2Lの希釈液を、葉菜類で2回、果菜類で4回を目安に施用
    ポット植替時 植え替え後に根元にたっぷり施用する
    本圃定植時 定植の前日や定植後に株元にたっぷり施用

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈液がジョウロや散水器などの内部に残留しないよう使用後は洗い流す
    • 使用する機器の目が細かい場合、目詰まり防止のためのフィルターを取り付ける
    • アルカリ性資材や農薬との混用は避ける
    • 希釈液はその日のうち使い切る

    >>早根早起®の詳細はこちら

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

    効果

    作物の発根を促進させるのであればアミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、単分子であるため吸収の良さが特徴です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 葉色を良くし作物の生育を促進させたい

    施用事例

    アミハート®はさまざまな作物で施用が可能です。例としてトマトでの施用事例施用をご紹介します。アミハート®を希釈して月に2〜3回潅注処理した際の結果が、以下の写真のとおりです。

    アミハート®の施用により根張りを促進することで、弱った生育を回復させる効果が期待できます。

    使用方法

    施用する際は、育苗期・定植前後であれば水で500倍に希釈します。定植~収穫前であれば

    潅注施用は2~5L/10a、葉面散布は500倍で施用します。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

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    「環境に依存せずに商品価値のあるなすを栽培したい」「もっと栄養の吸収力をアップさせたい」などのお悩みを抱えている生産者の方もいらっしゃるでしょう。

    味の素ヘルシーサプライ(株)は、長年に渡るアミノ酸や核酸の研究とサイエンスエビデンスに基づく解決策を提供しています。本記事でご紹介したバイオスティミュラント以外にも、さまざまな農業資材を提供しており、なす以外の作物の生育にもお使いいただけます。

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     なす栽培のまとめ

    なすの栽培スケジュールや流れ、おすすめの肥料・農業資材について解説しました。なすは栽培期間が長いですが、育苗・施肥・害虫防除などを適切に行うことで収量アップが可能です。

    味の素ヘルシーサプライの提供しているバイオスティミュラントを併用することで、品質の高いなすに育て上げることができるでしょう。商品価値の高いなすを栽培するために、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください 。

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