知ってる?植物に必要なアミノ酸の6つの効果!

チュートリアル 更新日:

「天候が悪くて作物に元気がない」

「安定的に収量を得たい」

「作物が元気になる肥料はないかな?」

このようなお悩みを抱えていませんか?作物を収穫期まで育て上げるには、大変な労力が必要です。時には天候不良や日照不足など、外的要因に悩まされることもあります。外的要因に関係なく、作物の収量を安定させるための対策が必要です。

そこで本記事では、以下の点について解説します。

  • 植物の生長・発育に与えるアミノ酸の6つの効果
  • アミノ酸資材の種類と選び方
  • おすすめのアミノ酸資材と施用事例

アミノ酸資材をうまく活用することで、作物が本来の元気を取り戻すことでしょう。味の素グループが提供しているバイオスティミュラントも紹介しているので、作物の収量を安定させるために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

【本記事で紹介のバイオスティミュラント】

TecaminMaxアジフォルアミノガード544 アジフォルアミノガード701

目次

    植物の生長・発育に与えるアミノ酸の6つの効果

    ここでは、植物の生長・発育に与えるアミノ酸の6つの効果について解説します。

    1. 生長促進効果
    2. 根張り力の向上
    3. ホルモン産生促進効果
    4. ストレス耐性の向上
    5. 光合成効率の向上
    6. 品質の向上

    高品質な作物を安定的に収穫するために、ぜひ参考にしてみてください。

    1.生長促進効果

    アミノ酸には、植物の生長促進効果があります。アミノ酸を植物に与えることで、スムーズにタンパク質合成が行われるようになります。これは、土壌中にアミノ酸を与えることで植物自身がエネルギーを消費して、アミノ酸を合成する必要がなくなるためです。アミノ酸の中でも特にグルタミン酸は高い成長促進効果があります。植物は栄養を吸収するとまずグルタミン酸を生成します。植物はこのグルタミン酸に酵素を作用させることで、他のアミノ酸やタンパク質を合成し樹を成長させていきます。

    2.根張り力の向上

    アミノ酸によって、植物の根張り力が向上します。アミノ酸を与えることで植物の主根だけでなく側根も増え根圏が広がることで、土壌の養分を吸収しやすくなります。

    根張り力が向上することで、地上部にストレスがかかっても倒伏しにくくなるでしょう。また、根が土を砕き団粒構造を形成し、土壌環境がよくなります。

    3.ホルモン産生促進効果

    アミノ酸には、植物ホルモンの産生を促す効果があります。ここでは、アミノ酸の一種であるトリプトファンとメチオニンを例に挙げてみましょう。

    例えば、酵素の働きによってトリプトファンから、オーキシンとして知られているインドール-3-酢酸が合成されます。一方、メチオニンは植物体内に取り込まれると、エチレンに代謝されます。

    このように、さまざまな植物ホルモンが生長に関わっているため、アミノ酸は植物の生育において大変重要な役割を担っているのです。

    4.ストレス耐性の向上

    アミノ酸は、植物のストレス耐性の向上にも寄与します。例えば、アミノ酸の一種であるプロリンを人為的に蓄積させた植物は、乾燥ストレスに強くなることが知られています。

    これは、植物がストレス環境下に置かれたときに、アミノ酸が植物の生長抑制を緩和させているためです。植物自身がストレス環境下に置かれたときに生き延びるため、アミノ酸などの有用な代謝物質を蓄積する機構を持っています。

    5.光合成効率の向上

    アミノ酸の重要な役割の1つが、植物の光合成効率の向上です。植物にアミノ酸を与えると、タンパク質合成の過程において糖の消費を抑えられるため、植物体内に糖を蓄えることが期待できます。また、グルタミン酸からは、光合成において重要な役割を担う葉緑素(クロロフィル)が合成されます。アミノ酸は、植物の生長に大きく関わっています。

    光合成が低下しやすい低温や日照量が少ない時期にアミノ酸を与えることで、光合成産物を効率よく生育に利用できます。

    6.品質の向上

    農作物の品質向上にも、アミノ酸は大きく貢献します。植物がアミノ酸を吸収すると、消費されずに残った糖類が、植物の種子や果実に蓄積されることが期待できます。

    その結果、糖度が上がり色や風味などのよい高品質な作物の収穫に繋がることも期待できます。。また、アミノ酸を吸収することで細胞の外壁が厚くなり、病害虫に対しても抵抗性をもつことも期待できます。

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    アミノ酸資材の種類と選び方

    アミノ酸肥料は、動物性または植物性由来のタンパク質を肥料として加工したものです。アミノ酸は作物の葉からも吸収されるため、元肥や追肥としてだけでなく葉面散布剤としても使用されています。

    アミノ酸肥料は、前述のように動植物由来のため有機肥料に分類されますが、大きく分けて液体と固体があります。

    液体のアミノ酸肥料は希釈して施用するため、灌水と施肥を同時に行って労力を削減したいという方におすすめです。一方、元肥や追肥として施肥したい場合には固体のアミノ酸肥料を選びましょう。

    元肥として与える場合には、土壌によく混和して肥料が直接根に触れないよう注意が必要です。追肥として施用する場合は、適量を数回に分けて与えます。

    アミノ酸肥料の効能は多岐に渡ります。液体肥料と固体肥料をうまく組み合わせるなど工夫をすることで、それぞれの長所を活かせるでしょう。

    おすすめのアミノ酸資材と施用事例

    おすすめのアミノ酸資材と施用事例についてみていきます。ここでは、アミノ酸を豊富に含んだ以下のアミノ酸資材をご紹介します。

    • Tecamin Max
    • アジフォル® アミノガード® 

    また、これらの資材を用いた事例についても解説します。

    おすすめのアミノ酸資材

    TecaminMax

    収穫を早めつつ収量をアップさせたい方には、Tecamin Max がおすすめです。Tecamin Max は、アミノ酸の一種であるグルタミン酸を豊富に含んだアミノ酸資材です。タンパク質合成の元となるため、作物のストレス軽減のほかに以下のような特長があります。

    • アミノ酸の補給で植物の生育を促進
    • 遊離アミノ酸を豊富に含んでいるため吸収されやすく効果が早い
    • 多くの農薬と混用して散布できるなど使い勝手が良い

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    アジフォルアミノガード701アジフォルアミノガード544

    作物に元気がない、病気、なり疲れ等、作物の深刻なダメージにお悩みの方には、アジフォル® アミノガード®️がおすすめです。アジフォル® アミノガード® には花が咲くまで使用する701と、実が成ってから使用する544の2種類があります。

    アジフォル® アミノガード® には高濃度のアミノ酸を含んでおり、作物を元気にできるほかに、以下のような特長があります。

    • アミノ酸とミネラルの補給で植物の生育をサポート
    • ミネラルも一緒に葉面散布でき、植物のストレスからの回復を強力にサポート
    • 多くの農薬と混用して散布できるなど使い勝手が良い

    >>アジフォル® アミノガード® の詳細はこちら

    施用事例

    Tecamin Max とアジフォル® アミノガード® を、実際に施用した事例を紹介します。ニンジンの試験区では、Tecamin Max の従来品を500倍に希釈し、防除時に3回施用しました。

    一方、リンドウに対してアジフォル® アミノガード® 701を、3回に分けて葉面散布した結果が下の写真です。

    ニンジンについては、Tecamin Max を施用することで慣行区に比べて重量が18%増加し、一個あたりの重量も4%増加しました。また写真のとおり、ニンジンの大きさの揃いも試験区の方がよいです。

    一方、リンドウについてはアジフォル® アミノガード® の施用によって、地上部の樹勢がよくなる結果となりました。

    まとめ

    アミノ酸が作物に与える効果やアミノ酸資材の選び方、おすすめのアミノ酸資材について解説しました。

    作物の栽培は長期に渡るものが多く、外部環境の影響によって思うように生育しないこともあるでしょう。そのようなときは、アミノ酸資材などのバイオスティミュラントを活用することで収量を安定させられます。

    味の素ヘルシーサプライは、アミノ酸や核酸の研究を長年に渡って行い、生産者様の悩みに寄り添える商品を取り扱っています。

    今回紹介した商品以外にも、さまざまなバイオスティミュラントを提供しているので、収量アップや品質向上のためにぜひ味の素ヘルシーサプライの商品をご活用ください。

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