肥料の種類一覧|原料や成分、効果、使い方、形状による種類について

チュートリアル 更新日:

「肥料にはどんな種類があるんだろう?」

「一番早く効果が実感できるのはどんな肥料だろう」

「おすすめの肥料が知りたい」

このような疑問や悩みを抱えていませんか?

肥料は、種類によって含まれている成分が異なります。さらに、分解のされやすさや吸収の速さも違うため、間違った肥料を選んでしまうとかえって作物の生育を妨げてしまうでしょう。そこで本記事では、以下の内容を中心に解説します。

  • 多角的な視点による肥料の分類
  • タイミングに合った施肥方法
  • おすすめの肥料の紹介

作物の生育に合わせてタイミングよく施肥をする方法や、肥料の効果を早く実感できるバイオスティミュラントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

〈本記事で紹介されているバイオスティミュラント〉

アミハート® Tecamin Max(テカミン マックス)

目次

    肥料の種類の考え方、分類方法について

    肥料は多くの種類のものが市販されていますが、どの肥料が適しているかは作物の生育段階や抱えている問題などによりさまざまです。ここでは、以下の4つの視点から肥料の分類や種類について説明します。

    • 原料・成分
    • 効果
    • 使い方
    • 形状

    複数の視点から見ることで、同じ肥料についても新たな発見があるかもしれません。ぜひ、最適な肥料をみつけるための参考にしてみてください。

    原料や成分による肥料の分類・種類

    肥料は含まれている原料や成分によって、大きく有機肥料と化学肥料に分類されます。有機肥料は、動植物由来の有機物質が含まれている肥料です。有機肥料には、肥料の3要素だけでなく、微量要素(鉄やホウ素など)や糖質・アミノ酸も含まれています。肥料の3要素は以下のとおりです。

    • 窒素
    • リン酸
    • カリウム

    一方、化学肥料は化学的に合成された無機質の肥料です。肥料の3要素のうちのどれが含まれているかによって、さらに細かく分類されています。

    ② 効果による肥料の分類・種類

    肥料の効果が出るまでにかかる時間で分類したのが、以下の3種類です。

    • 速効性肥料
    • 緩効性肥料
    • 遅効性肥料

    効果がすぐに出るものから、徐々に現れてくるものまでさまざまですが、育てる作物の種類や時期に応じて適切な肥料を選ぶ必要があります。効果が出るまでの時間に差があるのは、主に以下の理由です。

    • 水溶性の違い
    • 微生物の分解速度
    • コーティングの有無

    近年では肥料表面に加工を施し、成分の溶脱時間を調整するなどして、農作業の省力化やコスト削減を目的とした肥料の導入が進められています。

    ③ 使い方による肥料の分類・種類

    肥料を用途別にみた場合には、元肥と追肥があります。元肥は、作物を植え付ける前などに、あらかじめ土に与える肥料です。元肥は主に初期生育を助けるために、肥効が比較的長く続く、緩効性肥料や遅効性肥料が使用されます。

    一方、追肥は栽培の途中で作物の生育状況に応じて、不足している成分を補うために施肥するものです。例えば、葉色が悪かったり花が小さかったりすると肥料切れの疑いがあり、すぐに追肥を行う必要があります。作物の症状に迅速に対処できるよう、速効性肥料が多く用いられています。

    ④ 形状による肥料の分類・種類

    肥料を形状でみた時、大きく固体と液体に分類できます。形状によって、与える時期や用途が変わってくるので、生育状態に合った適切な施用が必要です。固体肥料と液体肥料の大きな違いは、速効性です。一般的に液体肥料の方が即効性に優れており、以下のような効果を早く実感できます。

    • 作物を元気にする
    • 根を丈夫にする
    • 実付きを良くする

    すぐに効果を出したいときには、液体肥料の使用がおすすめです。

    肥料の種類一覧|①原料や成分による分類

    肥料は原料や成分に着目すると、有機肥料と化学肥料に分類されます。ここでは、肥料のさらに細かい分類について解説します。有機肥料と化学肥料の具体例は、以下の表のとおりです。

    有機肥料
    • なたね油かす
    • 大豆油かす
    • 骨粉・肉かす粉末
    • 魚かすなど
    • 家畜糞尿
    • 食品かす
    • 堆肥
    • ボカシなど
    化学肥料 単肥 窒素質肥料
    • 硫安
    • 塩安
    • 硝安
    • 石灰窒素
    • 尿素など
    リン酸質肥料
    • 過リン酸石灰
    • 重過リン酸石灰
    • 重焼リン
    • 熔成リン肥
    • 亜リン酸肥料など
    カリ質肥料
    • 塩化加里
    • 硫酸加里
    複合肥料
    • 配合肥料
    • 化成肥料

    肥料の品質の確保等に関する法律において、肥料は普通肥料と特殊肥料に分けられています。普通肥料は、有効成分が保証されたものです。有機肥料の中では、動物質・植物質のものが該当し、製法や成分がはっきりと示されています。有機肥料のうち普通肥料以外のものは特殊肥料に該当し、成分規格はありません。

    概要

    化学肥料のうち、肥料3要素の1種類しか含んでいないものを単肥といいます。また、単肥を混ぜることにより、肥料3要素が2種類以上含まれているものが複合肥料です。複合肥料はさらに、有機肥料をベースとして無機肥料を混合した配合肥料と、肥料の1粒1粒に肥料3要素のうち2種類以上を含んだ化成肥料に分類されます。

    肥料の種類一覧|②効果による分類

    肥料は、施肥を行ってから効果が出てくるまでの時間の長さによって、3種類に大別できます。それぞれにメリットとデメリットがあるので、用途に合わせて使い分けることが大切です。

    肥料の種類 主な肥料 効果や特徴
    速効性肥料
    • 窒素肥料
    • リン酸肥料
    • カリ肥料
    • アンモニア水など
    • 水溶性のため速効性がある
    • 雨水で流れてしまいやすいため、元肥には向いていない
    緩効性肥料
    • 被覆肥料
    • 化学合成緩効性窒素肥料
    • 硝酸化成抑制剤入り化成肥料
    • 肥効が緩やか
    • 成分溶脱を抑えることで、施肥量が少なくて済む
    遅効性肥料
    • 骨粉
    • 油かす
    • 厩肥(きゅうひ)など
    • そのままでは植物に吸収されにくい
    • 不溶性ものが多い

    早く効果を得たい場合には、速効性肥料の利用を検討します。根の栄養吸収が弱いと感じたときには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxはアンモニア性窒素を保証成分としており、さらに各種アミノ酸も含まれています。なかでも、タンパク質合成に欠かせないグルタミン酸を豊富に含んでおり、ストレス環境下でも作物の健全な育成をサポートします。

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    概要

    速効性肥料には、アンモニアや窒素・リン酸・カリを含む水溶性のものが中心です。水溶性のために土に吸着されやすいですが、一方で雨水で流されやすいというデメリットがあります。緩効性肥料には、肥料粒の表面を水が浸透しにくい被膜でコーティングした被覆肥料や水に溶けにくいように加工されたものがあります。元肥と追肥のどちらにも使用できるのが特徴です。有機肥料などの遅効性肥料は、微生物の分解を経ないと利用できないものや、不溶性のものがあり元肥に適しています。

    肥料の種類一覧|③使い方による分類

    肥料の用途面では、生育の初期段階から与える元肥と生育途中で与える追肥があります。主な元肥と追肥には、以下のものがあります。

    肥料 主な内容成分
    元肥
    • 米ぬか
    • 油かす
    • 腐葉土
    • 草木灰
    • 魚粉
    • 骨粉
    • 被覆肥料
    • 化学合成緩効性窒素肥料
    • 硝酸化成抑制剤入り化成肥料
    追肥
    • 窒素肥料
    • リン酸肥料
    • カリ肥料
    • アンモニア水など

    元肥には基本的に有機肥料が使用されますが、追肥には土への吸着が速い液体肥料が多く用いられています。追肥として液体肥料を使用するなら、アミハートがおすすめです。アミハートには、作物の発根促進効果のある核酸が豊富に含まれています。単分子処理されているので、作物がすばやく吸収でき効果の大きさを実感できるでしょう。

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    概要

    元肥を施肥する際には、植物の根に肥料が接触しないようにしましょう。根が肥料につくと肥料焼けによって生育が悪くなる恐れがあります。追肥の場合には、株元ではなく以下の場所に施肥を行うと良いでしょう。

    • 樹冠の端の真下
    • 根の先端部分
    • 株元から最も離れた葉

    根の先端部分が分かりにくい時は、伸びた葉の先端部分の真下に施肥をすると良いでしょう。追肥で肥料を与えすぎてしまうと、作物はかえって軟弱化してしまうので注意が必要です。

    肥料の種類一覧|④形状による分類

    固体肥料と液体肥料には以下のものがあります。固体肥料はさらに、粒子の大きさによって3タイプに分類できます。

    固体肥料 錠剤タイプ
    • 油かすや魚粉・骨粉などの有機肥料を粉砕し、混合・成形したもの
    • 窒素・リン酸・カリを合成した化成肥料
    粒状タイプ
    粉末タイプ
    液体肥料
    • 窒素肥料
    • リン酸肥料
    • カリ肥料
    • アンモニア水
    • 微量要素(カルシウム、マグネシウム、鉄、マンガン、ホウ素など)
    • アミノ酸

    概要

    固体肥料は、粒子の大きさによって吸収度合いが違います。錠剤タイプは、土の上に置くだけの製品が市販されているので、初心者にも扱いやすいといえるでしょう。粒状タイプは、土に混ぜて元肥として使用する場合と、土の上にまき追肥として使用する場合がありますが、どちらも効果の持続期間は長いです。

    粉状タイプは、水に溶かし追肥として水やりと一緒に施用しますが、粒子が細かい分、錠剤タイプや粒状タイプより早く効果を実感できます。一方、液体肥料は希釈して使用しますが、固形肥料に比べると効果の大きさや速さを実感できるでしょう。

    まとめ

    肥料について、複数の違った角度から見てきました。肥料には、さまざまな種類や成分・性質を持った商品があります。しかし、作物を大きく育てるために最も大切なことは、適切な肥料を適切なタイミングで施用することです。施用量は、多すぎても少なすぎてもいけません。

    味の素ヘルシーサプライでは、農家さんのお悩みに応じたさまざまな肥料を取り揃えています。当社の商品を使うことで、安定した収量が維持できるようになるでしょう。ぜひ、味の素ヘルシーサプライの商品の使用をご検討ください。

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