Tecamin Flower (テカミンフラワー)プロ農家向けおすすめ農業資材・肥料の紹介

チュートリアル 更新日:
テカミンフラワー

「果実の数を増やせる肥料を探している」

「Tecamin Flowerの効果的な施用方法や事例を知りたい」

「Tecamin Flowerはどんなメカニズムで花つきを良くするのか?」

Tecamin Flowerは、花つきを良くして、多くの果樹を実らせる効果のあるバイオスティミュラント資材です。Tecamin Flowerは、アミノ酸やモリブデンなどの要素によって、開花率や受精率の向上への効果が確認されています。

本記事では、Tecamin Flowerの効果や施用方法を、事例と合わせて紹介します。

 

商品概要

テカミンフラワー;

Tecamin Flowerは、アミノ酸補給の資材ですが、微量要素として「ほう素」「モリブデン」を含んでいる点が特徴です。こちらでは、Tecamin Flowerの製品情報と効果を紹介します。

基本情報

Tecamin Flowerの基本情報は、以下の表のとおりです。

「窒素・リン酸・カリ」という三大栄養素に加え「ホウ素」「モリブデン」などの微量要素が含まれています。

効果 / 製品の特性

Tecamin Flowerで期待できる効果は「花つきを良くする」「花落ちを防止する」ことです。具体的には、以下のケースでの施用が想定されます。

  • 花芽を充実させたい
  • 高温時のストレスによる着花不良、落花を抑えたい
  • 着果を高めたい
  • 栄養成長から生殖成長への切り替えを促したい

Tecamin Flowerを施用することで、花芽の充実や受精率を高め、収穫量の増加が期待できます。

Tecamin Flower (テカミンフラワー)の資材メカニズム

 Tecamin Flowerは、花芽を充実させる効果がある資材です。こちらでは、Tecamin Flowerが作物に影響を与えるメカニズムについて解説します。

 

植物ホルモン「フロリゲン」を誘発し開花のスイッチを入れる

 Tecamin Flowerを散布すると、開花調整を行う「トレハロース-6-リン酸(T6P)」の合成を促すことがわかっています。

「トレハロース-6-リン酸(T6P)」は、花芽形成を司る「フロリゲン」という植物ホルモンの誘導体です。Tecamin Flowerは「トレハロース-6-リン酸(T6P)」の合成を促すことで、間接的に作物の開花のスイッチを入れる効果があると言われています。

Tecamin Flowerの散布は、上図のように作物の「栄養成長」から「生殖成長」への切り替えを促進します。

栄養成長とは作物自身の維持を目的に、茎や根などの各器官を成長させる段階です。一方、生殖成長の段階では、作物が子孫を残すために、花芽を分化させ、開花、果実の成長を行います。 

Tecamin Flowerの散布は、植物ホルモンのフロリゲンの誘発によって、作物の成長段階を栄養成長から生殖成長へと切り替える効果が期待できます。

花粉・花粉管の成長を促進して受精率を上げる

Tecamin Flowerに含まれる「モリブデン」「ホウ素」には、花の受精率を上げる効果があります。

モリブデンは、花粉の発芽を促進する効果がある成分です。モリブデンは、植物が必要とする17の必須元素の1つです。多量の摂取が必要のない微量要素に分類されますが、窒素の代謝に関わる重要な役割があります。 

以下の図は、モリブデンの濃度別のトウモロコシの花粉生存率の比較表です。モリブデン0.00001ppmの場合の花粉生存率は27%ですが、0.02pmでは85%と大きく上昇します。

また「ホウ素」は、花粉管の成長を促進する効果があります。ホウ素は、植物の細胞壁を構成し、新芽の生育促進や受粉の促進に関わります。モリブデンと同様に植物には必須の元素ですが、多量の摂取は必要ありません。

以下の図は、4つの作物別の「ホウ素」の有無による、花粉管の長さを示した表です。いずれの作物でも2倍から、それ以上の差があることがわかります。

 

このようにTecamin Flowerの散布は、開花の促進や花の受精率を向上させ、花芽を充実させることにつながります。

施用方法

Tecamin Flowerは、10aあたり150〜300㎖の施用が基本です。使用時には、500〜1,000倍に希釈して葉面に散布します。散布回数は、着蕾期、開花期に1〜2回程度が目安です。

作物別の使用時期や施用量は、以下の表を参考にしてみてください。

作物の生育具合を確認しながら、散布回数や施用量を調整しましょう。

施用事例

Tecamin Flowerを実際に施用した事例を2つ紹介します。

1つ目は、トマトに施用した事例です。トマトには、開花時に200㎖/10aを葉面に散布しました。施用時と未施用時を比較した以下の写真では、実の数が大きく異なることがわかります。

トマトは日照不足や低温などの気象条件下では、着果率の低下、空洞果発生のリスクがあります。また成長を促進させようと窒素を多く含む肥料を散布すると、逆に花落ちなどのリスクを高めます。 

本事例の結果から、Tecamin Flowerの活用は適切な栄養の供給によって、実の付きが良くなることが実証されました。

次に大豆に施用した事例です。大豆では、トマトと同様に開花初期に葉面散布を行います。500倍に希釈したTecamin Flowerを1回散布したことにより、以下の写真のように莢(さや)数が18%、規格品子実重が23%向上しました。

 

花芽の充実により莢数が増加し、結果的に規格基準に達する大豆が増加したと考えられます。大豆は低温状態が続くと、生育が抑制され収量の減少につながります。Tecamin Flowerの施用は、悪天候での大豆の収量減への対策になるでしょう。

まとめ

Tecamin Flowerは、作物の開花の促進や花粉の受精率を上げる効果がある資材です。曇天が続く場合や土壌の栄養不足の際には、作物は十分に花芽を成長させられません。

Tecamin Flowerは「モリブデン」や「ホウ素」という植物の成長に必要な微量要素を補給できます。「モリブデン」や「ホウ素」は、開花期や着果期に花粉の発芽や花粉管の成長を促し、花つきが悪い、花が落ちてしまうなどの症状の改善が期待できます。

またTecamin Flowerは、味の素ヘルシーサプライの他のバイオスティミュラント資材との併用も有効です。気象や土壌条件の悪化から、作物の成長が阻害されている場合には、他のバイオスティミュラント資材と合わせて活用してみてください。

>>Tecamin Flowerの詳細はこちら

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