Tecamin Max (テカミンマックス)|プロ農家向けおすすめ農業資材・肥料の紹介

チュートリアル 更新日:

 

「なぜTecamin Maxは曇天や低温のストレスに効果があるのか?」

「日照不足など天候不順に有効な資材を探している」

「Tecamin Maxの効果的な施用方法や事例を知りたい」

Tecamin Maxは、作物のストレスを軽減する効果があると言われているバイオスティミュラント資材です。高濃度のアミノ酸を主成分としており、天候不順などによるストレスを軽減する効果があります。

本記事では、Tecamin Maxが作物にどのような効果があるのか、施用方法や事例を合わせて紹介します。

商品概要

テカミンマックス

Tecamin Maxは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸を豊富に含んだ製品です。こちらでは、Tecamin Maxの製品情報と効果を紹介します。

基本情報

Tecamin Maxの基本情報は、以下の表のとおりです。

 

Tecamin Maxの最も大きな特徴は、アミノ酸が全量の14.4%含まれている点です。また、窒素が全量の7.0%含まれているため、肥料としての効果も期待できます。

効果 / 製品の特性

Tecamin Maxを施用する効果は、アミノ酸を直接供給することで、作物のタンパク質の生成を助けることです。具体的には、以下のケースでの施用が想定されます。

  • 根から養分吸収が弱いと感じた
  • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
  • 農薬と混用で効率的な葉面散布をしたい
  • 暑熱期に苗質を維持したい
  • 生育を早めたい
  • 低温で作物の生育が悪い
  • 収穫物の実入りを良くしたい

Tecamin Maxを施用することで、足りないアミノ酸を直接供給できて、作物の成長を助けます。

Tecamin Max (テカミンマックス)の資材メカニズム

 

Tecamin Maxは、アミノ酸を直接供給することで、作物の成長を助けます。特に、曇りの日が続き作物が十分に光合成を行えないケースで効果的です。

こちらでは、Tecamin Maxによって作物の成長が促進されるメカニズムについて解説します。

アミノ酸(グルタミン酸)が葉から直接供給される

 植物は光合成によってアミノ酸を生成し、成長に欠かせないタンパク質を作り出すメカニズムを持っています。しかし、曇天や高温・低温の環境下では、植物が十分に光合成を行えずアミノ酸が不足します。

そこでTecamin Maxを施用することで、葉からアミノ酸を直接供給することが可能です。つまり、Tecamin Maxは天候不順の環境下であっても、光合成を経ずに植物に必要なアミノ酸の供給を可能にします。

以下の図は、光合成の回路を省略してタンパク質を生成する流れを示したものです。

 

気象条件に左右されずに、必要なアミノ酸を供給しタンパク質の生成を助けることがTecamin Maxの基本的なメカニズムと言えます。

 

アミノ酸は細胞壁から吸収される

Tecamin Maxに含まれるアミノ酸は、単分子の「遊離アミノ酸」という細胞壁から吸収しやすい形になっています。そのため、作物の成長への効果が早く現れます。

以下の図は、Tecamin Maxのグルタミン酸の吸収の速さを、尿素と比較した実験結果です。きゅうりの第2葉に尿素とグルタミン酸を滴下し、一定時間経った後にどこに吸収されているのかを示しています。

 

尿素が第2葉の中でのみ広がっているのに対して、グルタミン酸は第3葉と最上位葉にまで吸収されています。

グルタミン酸が作物の体内で必要なアミノ酸に変化する

 作物に散布されたTecamin Maxに含まれるグルタミン酸は、体内で必要なアミノ酸に作り変えられます。グルタミン酸は「各種アミノ酸のもと」になるアミノ酸です。以下の図のとおり、各種アミノ酸は、グルタミン酸をもとにして変化したものです。

 

Tecamin Maxによって供給されたグルタミン酸は、作物の中で必要なアミノ酸に変化し、タンパク質の生成へとつながります。

施用方法

Tecamin Maxは葉面散布の場合、10aあたり150~300㎖の施用が基本です。使用時には、500~1,000倍に希釈します。ドローン散布の場合、10aあたり100〜200㎖の量を10倍程度に希釈して使用しましょう。

散布回数は、月2~4回程度が目安です。作物別の使用時期や施用量は、以下の表を参考にしてみてください。

作物の生育具合を確認しながら、散布回数や施用量を調整しましょう。

 

施用事例

Tecamin Maxは、複数の作物で効果が確認されています。こちらでは、Tecamin Maxを施用した事例を2つ紹介します。

1つ目は、馬鈴薯にTecamin Maxを施用した事例です。馬鈴薯は以下の図のとおり「着蕾期・開花期・終花期」に3回、それぞれ200㎖/10aのTecamin Maxを希釈して、葉面に散布します。さらに、果実のサイズアップに効果があるTecamin Brixも併用すると効果的です。

 

以下の写真は、Tecamin Maxを施用した場合と未施用時の比較です。未施用時に比べて、収穫できた個数が5%、重量が22%増えていることが確認できます。

 

次に、ホウレンソウにTecamin Maxを施用した際の事例です。ホウレンソウは、生育期に3回、Tecamin Maxを150~200㎖/10a希釈して使用します。発根促進効果のあるアミハートと併用すると、より作物の成長効果が得られるでしょう。

以下の写真のとおり、Tecamin Maxを散布したホウレンソウは、葉や茎が肉厚になる効果が現れました。

 

こちらで紹介した2つの事例のほかにも、トマトやピーマンなどでも効果が確認されています。事例で紹介したとおりTecamin Maxだけでなく、Tecamin Brixやアミハートなどのバイオスティミュラント製品を併用することで、大きな効果が期待できるでしょう。

まとめ

 Tecamin Maxは、アミノ酸(グルタミン酸)を直接作物に供給することで、タンパク質の生成を助ける資材です。曇天が続くなど光合成がうまく行えない気象条件下では、作物にアミノ酸が不足するため、Tecamin Maxの施用は効果的です。

また光合成が十分に行える環境下では、Tecamin Maxの施用は収量の増加を期待できるでしょう。本記事を参考に、Tecamin Maxの施用をぜひ試してみてください。

>>Tecamin Maxの詳細はこちら

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