【プロ農家向け】カブの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

「カブの生産量を増やす育て方が知りたい」

「カブ栽培において生育が進まず課題を感じている」

「良質なカブの生育をサポートしてくれる農業資材の選び方がわからない」

このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。商品価値の高いカブを育てるためには、短い生育期間の中で温度管理に気をつけながら栽培する必要があります。

そこで本記事では、以下の内容を中心に解説します。

  • カブの栽培スケジュール
  • カブの育て方における注意点
  • カブ栽培の手助けとなる農業資材

カブの育て方はもちろん、生育を促進させるバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

【本記事で紹介されているバイオスティミュラント】

アミハート

 

テカミンマックス テカミンブリックス

目次

    カブ栽培の時期・栽培歴

     

    カブは生育期間が短く、栽培が比較的容易な作物です。生育適温は20〜25度前後で、高温に弱く涼しい気候を好みます。栽培の適期は春と秋であり、30度を超えると発芽しにくくなるため注意が必要です。また春先の早い時期に種まきをすると、低温に感応してとう立ちしてしまいます。

    土壌は保水性と排水性が重要であり、水はけが悪い場合は高畝にして栽培します。畑が乾きすぎると裂根の原因になるため、地面が乾燥する前に水やりを行いましょう。連作すると土壌病害やホウ素欠乏症などの発生が多くなるため、できるだけ他作物と輪作します。

    カブの栽培方法

     

    カブの栽培方法に関して、大きく以下の4フェーズに分けて紹介します。

    • 圃場準備
    • 播種
    • 播種後の栽培管理
    • 収穫・調整

    良質なカブを育てるために、参考にしていただければ幸いです。

    ①圃場準備

    播種を行う1週間前に堆肥と苦土石灰、BMようりんを施して耕起します。分量の目安は以下のとおりです。

    • 堆肥:100~200kg
    • 苦土石灰:10kg
    • BMようりん:5kg

    カブは乾燥を嫌うため、圃場では畝を低めにします。一方で粘質土水田転作利用の場合は、20〜25cm程度の高畝にしましょう。

    カブの根部における肥大は、生育中期から著しくなるため播種前の肥効が大切です。コカブの状態で収穫するため、肥料は全量基肥施肥で行います。カブは窒素より加里やりん酸の吸収量が多いことから、施肥割合のバランスが取れるように配分を調整しましょう。成分量と施肥量の目安は、以下のとおりです。

    ②播種

     すじ播きの場合は播き幅を20cmとし、畝幅120cmに4条播きで行い、種子量は1a当たり80mlが目安です。

    覆土は種子が隠れる5mmを目安に行い、上から軽く鎮圧します。発芽を揃えるために、播種は土壌水分が十分な状態で行いましょう。

    土壌の乾燥が激しい場合は、灌水を行う必要があります。発芽率は地温が15〜20度の状態であれば安定しやすく、30度を超えると著しく下がります。特に夏播きの場合は稲わらなどで被覆し、目が出たら早めに除去するなどして発芽しやすい温度を保つようにしましょう。

    ③播種後の栽培管理

    播種後の間引きは2回に分けて行います。1回目は本葉が1〜2枚に混んでいる部分を間引き、2回目は本葉が3〜4枚の時に5〜7cmの間隔になるよう調整しましょう。

    間引きが遅れると根部の肥大が遅れて葉だけ伸びてしまうため、早めに作業を進めて株元に日光が十分に当たるようにする必要があります。間引きする苗は、以下に該当するものを選びましょう。

    • 病害がある
    • 葉の形が違う
    • 極端に生育が劣る

    一度に広く間引いてしまうと養水分の吸収が急激に増えて、根の内部と外皮の肥大におけるバランスが崩れやすくなり、裂根の原因になるため注意が必要です。

    肥大開始期以降の灌水は、カブの生育を促進させるのに効果的です。一方で乾燥時の急激

    な灌水は、裂根が生じやすくなります。吸水量の変動をなるべく少なくして、常に一定の水分を保てるようにしましょう。

    ④収穫・調整

    カブの収穫は播種後40〜50日経過し、根部の直径が4〜5cm位まで生長したら始めましょう。間引き収穫を行い、肥大の良いものから順に2〜3回に分けて抜き取ります。収穫する際は洗浄作業を容易にするため、午前の早い時間に行いましょう。日中はカブの肌が乾燥しやすいため、土が落ちにくくなります。

    カブは収穫の適期幅が5〜10日と短いため、スケジュールの管理が重要です。収穫が遅れるとカブの根部が空洞化する「ス入り」や「割れ」の症状が増えます。また、カブの色が黒ずんでしまい品質低下につながるため、適期に収穫を行いましょう。

    プロ農家向けカブ栽培のおすすめ肥料・農業資材

    カブ栽培の播種から収穫の間には、さまざまな問題が発生します。特に天候による生育への影響は、人の手でコントロールできません。

    そこでカブの成長を促進させるための手助けとなるのが、味の素グループの農業資材です。ここでは、味の素グループで取り扱っているバイオスティミュラントを例に、肥料・農業資材の効果を紹介します。

     

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

    アミハート

    [効果]

    カブの発根を促進させるのであれば、アミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、吸収が良い点が特徴です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くする
    • 成り疲れを予防する
    • 作物の生育を促進する

    [施用事例]

     アミハート®の施用により、キュウリの生育が良化した事例を紹介します。アミハート®を500倍に希釈して2週間に1回潅注施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

    アミハート®の施用により、茎が太くなり実のつきも良くなりました。

    [使用方法]

    カブの場合は、本葉が2〜3枚の頃に500倍の希釈液を葉面に散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずにカブの生育をよくする」

     

    テカミンマックス

     

    [効果]

    カブを天候に左右されないよう育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxの特徴は、各種アミノ酸が豊富に含まれていることです。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
    • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
    • 暑熱期に苗質を維持したい

    [施用事例]

    Tecamin Maxの施用により、大根の生育が良化した事例を紹介します。防除時に当社従来品を500倍に希釈して3回施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

    未施用区とTecamin Max施用区で比較した際に、根重が17%向上しました。

    [使用方法]

     カブの場合は、茎葉生育期や肥大期に10aあたり200mlを希釈して葉面散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    Tecamin Brix「着色の良い大きめの作物に育て上げる」

     

    テカミンブリックス

     

    [効果]

    色づきが良くサイズの大きな作物を生育するためには、Tecamin Brixがおすすめです。Tecamin Brixは窒素・加里・ホウ素に加えて、海藻エキスを含有した葉面散布剤です。

    Tecamin Brixに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 作物のサイズアップ
    • 色づきが良くなる
    • 規格内個数や重量が増加する

    [施用事例]

     Tecamin Brixの施用により、ジャガイモがサイズアップした事例を紹介します。10aあたり200mlを500倍に希釈した溶剤を、3回葉面散布した際の結果が以下の写真のとおりです。

    未施用区とTecamin Brix施用区で比較した際に、ジャガイモの規格内個数は11%、重量は5%増加しました。

    [使用方法]

    カブの場合は、肥大期に10aあたり300mlを希釈して葉面散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • アルカリ性の資材のため、酸性の資材と混用する際は少量から試してみる
    • 使用前によく振り、高温時の使用は避ける
    • 成分が結晶化したときは、加温して使用する

    >>Tecamin Brixの詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

     

    味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することがあるでしょう。

    味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。カブだけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

    >>製品・サービス一覧

    カブ栽培のまとめ

    本記事では、カブの育て方や栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラントの活用方法を解説しました。良質なカブを収穫するには、温度の管理に注意しながら生育することが重要です。

    近年では天候不順などにより、カブはもちろん作物の生育において求められる対策が増えています。カブ栽培においては、ぜひ味の素グループのバイオスティミュラントを活用いただき、作物の生産性向上を手助けできれば幸いです。

     

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