【プロ農家向け】ネギの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

 「ネギの生産量を増やす育て方が知りたい」

「ネギ栽培において生育が進まず課題を感じている」

「良質なネギの生育をサポートしてくれる農業資材の選び方がわからない」

このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。商品価値の高いネギを育てるためには、播種や収穫などの作業を適切なタイミングで行うことが重要です。

そこで本記事では、以下の内容を中心に解説します。

  • ネギの栽培スケジュール
  • ネギの育て方における注意点
  • ネギ栽培の手助けとなる農業資材

ネギの育て方はもちろん、生育を促進させるバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

【本記事で紹介されているバイオスティミュラント】

早根早起 アミハート テカミンマックス

目次

    ネギ栽培の時期・栽培歴

     

    秋冬どりの場合

    夏どりの場合

    ネギの栽培は品種や地域によって、播種や収穫のタイミングが分かれます。ネギはもともと寒さに強い特性があるため、春に種をまき、冬に収穫するのが定番の作型です。冬に出荷する場合は、露地栽培をして降雪前に取り込んで出荷する方法と、露地で囲っておいて時期をずらして掘り取る方法があります。

    夏どりの場合は、春まきと秋まきがあります。春まきの場合はハウス内で加温育苗して、早春に露地へ移植する作型です。この作型では、低温期に定植を行うため初期生育の促進や、品種の選択・病害虫予防が求められます。秋まきの場合は、品種の選択に加えて苗の越冬率の向上と、春先の生育促進及び抽苔抑制などが栽培のポイントです。

    品種によって異なりますが、ネギの生育における適温は15〜20度前後です。そのため、気温が上がりやすい夏場の栽培には注意しなければなりません。また、ネギは乾燥した環境を好むため、風通しがよく排水の良い圃場を選びましょう。

    ネギの栽培方法 

     

    ネギの栽培方法に関して、大きく以下の4フェーズに分けて紹介します。

    • 育苗準備
    • 播種
    • 育苗管理
    • 収穫・調整

    また、ネギの栽培方法はいくつかありますが、ここでは地床育苗での育て方を解説します。良質なネギを育てるために、参考にしていただければ幸いです。

    ①育苗準備

    はじめに育苗床を準備します。苗床の面積は本畑10a当たり150㎡、播き床はベット幅100〜120cmが目安です。播種床は排水対策を十分図るとともに、堆肥などの有機物や土壌改良資材を施用し、深耕して柔らかい土壌にしておきましょう。

    施肥は播種の7日前までに行います。苦土石灰は土壌pH6.0〜6.5を目標にし、ようりんは土壌の性質に応じて加減します。ハウスで育苗する場合は床土の分析を行い、残存養分量が多い場合は施肥量を減らしましょう。施肥を行う際の成分量と施肥量の目安は、以下のとおりです。

     

    また、タマネギバエやネダニ防除のため、畝をつくる時か播種直前に土壌施薬剤を土壌混和させましょう。

    ②播種

     播種量は6〜8dlで、条まきします。畝に対して直角で条間10〜12cmに浅い溝を切るか、畝に平行で4〜6条を播種機やシーダーテープを使用してまきます。覆土は2〜3mmとし、土を被せた後で灌水して、発芽までは不織布などで被覆して乾燥を防ぎましょう。

    秋まきの作型では、ハウス地床育苗で適期に播種を行います。播種期が早いと大苗になり、翌春に抽苔する可能性が大きくなります。一方で、播種期が遅いと十分な生育量を確保できず、越冬中に枯死してしまうため注意が必要です。低温時にはハウス栽培用の保温器具を設置して、温度管理を行いましょう。

    ③育苗管理

     発芽後は密生部を間引きしますが、行うタイミングは大きくわけて2回あります。1回目は草丈が6〜7cm時に1.5cmほどの間隔になるよう間引き、2回目は草丈が10cm時に3cmほどの間隔になるよう行いましょう。

    続いて、生育に応じて追肥の間隔や量を加減します。特に、最終土寄せ時の追肥は、ネギの太りや葉色を見ながら判断する必要があります。緩効性高度化成肥料は、10aあたり1回につき窒素・加里成分で2.5〜3kgを目安に施用しましょう。

    また、追肥は土寄せと同時に行います。土寄せの回数を多くしたり早く行ったりすると、軟白部は長くなりますが、細いためネギの収量が上がりません。一方で、土寄せ回数を減らしたり遅く行ったりすると、ネギは太くなるものの軟白部が短く締りも劣ります。ネギの商品価値が下がるため、生育状況を見ながら土寄せしましょう。

    ④収穫・調整

    ネギの生育状態や市況などから収穫期を決めますが、軟白長(30cm以上)や太り・しまりをみて、出荷基準に達したら収穫しましょう。

    品質保持のため、一人で収穫を行う場合は1日あたり20〜30ケースを掘り取りの目安にします。掘り取りには、管理機用堀り取りロータや乗用トラクタ用浮かし掘り機を使用しましょう。土壌水分に注意し、皮むき時に軟白部への土砂の付着を少なくします。掘り取り後は布袋などで巻いて収納し、運搬時は立てた状態で積み込み葉の損傷を防止しましょう。

    収穫したネギを出荷するにあたって、以下の作業を行います。

    • 根切り
    • 葉切り
    • 皮むき
    • 選別
    • 結束
    • 箱詰め

    このような作業は時間がかかるため、根・葉切り付きの皮むき機や選別機の使用がおすすめです。

    生葉数は3枚程度付け、全長60cmになるよう調整します。根はできるだけ短く切り、太さと長さを揃えましょう。ただし、根の切りすぎは出荷後に軟白部の中心の葉鞘部が下へと伸びてしまうため、見栄えが悪くなります。また、軟白部がぶかぶかになり、商品性もなくなるので注意が必要です。調整作業終了後はできるだけ早く出荷を行い、予冷庫で温度を下げて鮮度保持に努めましょう。

    プロ農家向けネギ栽培のおすすめ肥料・農業資材

     

    ネギ栽培の播種から収穫の間には、さまざまな問題が発生します。特に、天候による生育への影響は、人の手でコントロールできません。

    そこで、ネギの成長を促進させるための手助けとなるのが、味の素グループの農業資材です。ここでは、味の素グループで取り扱っているバイオスティミュラントを例に、肥料・農業資材の効果を紹介します。

    早根早起®「徒長しない丈夫な苗づくりを」

    早根早起

    効果

    ネギにおける苗の生育や活着促進を図るのであれば、早根早起®がおすすめです。早根早起®は、苗が徒長しにくいように核酸やキレート鉄・窒素などが配合されています。

    早根早起®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 丈夫な根を育成したい
    • 苗の根はりを良くしたい
    • 移植や定植時の活着を改善させたい

    施用事例

    ネギの生育において、根はりが良化した事例を紹介します。早根早起®を500倍に希釈し、2時間浸漬処理を行い1ヶ月後に比較した際の結果は、以下の写真のとおりです。

     

    早根早起®の施用により根張りが促進され、ネギの苗に良い影響が見られました。

    使用方法

    ネギの場合は採苗や育苗期から定植直前のタイミングで、500倍に希釈した液を潅水散布します。施用回数は1〜2週間に1回が目安です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • アルカリ性資材やその他農薬などとの混合は避ける
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>早根早起®の詳細はこちら

    アミハート®「丈夫な根の生育に」 

    効果

     ネギの発根を促進させるのであればアミハート®がおすすめです。アミハート®の特徴は、単分子の核酸を豊富に含んでおり吸収が良い点です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 作物の生育を促進させたい

    施用事例

    アミハート®の施用で、ネギの根張りが良くなった事例を紹介します。アミハート®を500倍に希釈して3回葉面散布した際の結果は、以下の写真のとおりです。

     

    アミハート®の施用により根張りが良くなり、地上部にも良い影響を与えました。

    使用方法

    ネギの場合は定植後から収穫期までの間に、500倍に希釈した液を葉面散布します。施用回数は生育具合によりますが、7〜10日に1回が目安です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずにネギの生育をよくする」

    テカミンマックス

    効果

    ネギを天候に左右されないよう育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxの特徴は、各種アミノ酸が豊富に含まれていることです。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
    • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
    • 暑熱期に苗質を維持したい

    施用事例

    アミハート®とTecamin Maxの施用により、ネギのサイズ区分割合と重量が増加した事例を紹介します。アミハート®とTecamin Maxをそれぞれ500倍に希釈して、肥大期に3回施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

    未施用区とTecamin Max施用区で比較した際に、重量は後者が115%上回り、サイズ区分で見ても大きいネギの収穫割合が高まりました。

    使用方法

    ネギの場合は育苗期から収穫期までの間に、10gあたり200mlを希釈して7〜10日に1回葉面散布します。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

    味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することでしょう。

    味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。ネギだけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

    >>製品・サービス一覧

    ネギ栽培のまとめ

    本記事では、ネギの育て方や、栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラント活用方法を解説しました。良質なネギを収穫するには、品種や栽培する地域に合わせて播種や育苗を行い、生育状況を見ながら管理する必要があります。

    近年では天候不順などにより、ネギはもちろん作物の生育において求められる対策が増えています。ネギ栽培においては、ぜひ味の素グループのバイオスティミュラントを活用いただき、作物の生産性向上を手助けできれば幸いです。

    0件のコメント

    コメントを書く

    コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。

    関連コラム

    関連商品

    お問い合わせ

    AgriTecno-Japanロゴ

    味の素グループアミノ酸肥料オンライン販売

    お問い合わせフォームへ
    公式YouTubeバナー 公式YouTubeバナー

    Tecamin Max (テカミンマックス)

    容量
    数量