【プロ農家向け】ブロッコリーの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

ブロッコリー

「ぎっしり詰まったブロッコリーを収穫したい」

「ブロッコリー栽培に使える資材はないだろうか?」

「高品質なブロッコリーに育て上げて収入もアップさせたい」

このようなお悩みを抱えていませんか?ブロッコリーの栽培では育苗の段階から、土選びや施肥量など気を付けるべき点が多いです。栽培期間は、早生であれば播種から100日前後で収穫できます。一方で、収穫のタイミングや収穫後の調整などには注意が必要です。

そこで、本記事では「ブロッコリーの栽培方法や注意点」「おすすめの農業資材」について解説します。ブロッコリーの根張りを良くしたり外部環境のストレスに対応したりするために、おすすめのバイオスティミュラントについても紹介しています。ぜひ本記事を参考にしてみてください。

〈この記事で紹介しているバイオスティミュラント〉

早寝早起 アミハート TecaminMax

目次

    ブロッコリー栽培の時期・栽培暦

     ブロッコリー栽培時期

    ブロッコリーは冷涼な気候を好み、春と秋が栽培適期です。ブロッコリーには、地域の特性や気候条件によって、さまざまな作型があります。夏どりの作型は低温期と高温期をまたぐため、高温環境下で生じる異常花蕾を防いだり、病害虫を抑えたりすることがポイントです。

    秋どりの作型では、高温期に健全な苗を育成することが重要です。ブロッコリーには数多くの品種が存在し、早生種であれば100日前後で収穫できます。ここでは、夏どりと秋どりのブロッコリーについて解説します。

    ブロッコリーの栽培方法

     ブロッコリー

    ブロッコリーの栽培スケジュールを大まかに分けると、以下の4段階に分類できます。

    • 育苗
    • 圃場準備
    • 定植
    • 収穫・調整

    ブロッコリーは、品種によっては早ければ3ヶ月ほどで収穫が可能です。一方で、ブロッコリーの花蕾はしおれやすいため、栽培期間中だけでなく収穫後も気を抜けません。

    ここでは、ブロッコリーの各生育段階におけるポイントについて詳しく解説します。

    ①育苗

    ブロッコリーの播種と仮植に必要な床土量は、10aあたり0.5㎥が目安です。床土としては、以下のものが適しています。

    • 病原菌混入の恐れのない土
    • 完熟堆肥
    • ピートモス

    市販されている培土は、病気の心配がなく肥料成分も入っており使いやすいです。病原菌については、特に根こぶ病菌に注意しましょう。根こぶ病は根にこぶが生じる病害で、発生が多いと株が枯れて枯死する恐れがあります。立枯病を予防するために、土壌消毒も必要です。

    床土はpHを6.0に調整し、以下の量の肥料(1㎥あたり)を播種する10日前までには施用しておきましょう。

    • 窒素60g
    • リン酸300g
    • カリ60g

    育苗は、春撒きの場合はハウス内、夏撒きの場合はハウス雨除けあるいはトンネル雨除け下で行います。育苗方法は、以下の2つが主流です。

    • セル成型苗育苗
    • 箱播き・ポット移植育苗

    温度管理は、発芽前か後かによって以下のように異なります。

    定植の1週間ほど前から少しずつ外気に慣らしていき、苗を硬化させます。育苗期の前半、本葉1枚目位までは水分が不足しないよう与える必要がありますが、過度な灌水は控えましょう。

    後半は、徒長を防ぐため灌水を控えめにします。夜間に余分な水分を持ち込まないために、灌水量は夕方頃に培土表面が白く乾く程度がよいでしょう。

    ②圃場準備

    圃場を準備する際には、以下のポイントを意識しましょう。

    • 排水が良く保水力があり有機質に富んだ土壌を選ぶ
    • 過失に弱い作物なので、溝掘り等によって排水対策を行う
    • 同じアブラナ科野菜との連作は避ける

     連作をすると土壌中の成分バランスが崩壊したり、病害虫が発生したりするため注意が必要です。また、圃場はできるだけ深耕する必要があります。深耕することで、根の生育範囲を拡大できます。

    最適な土壌のpHは6.0〜6.5です。定植の1週間前には肥料を全面散布してロータリー耕で全層混和しますが、ブロッコリーはホウ素欠乏が生じやすいです。そのため、ホウ素入りの化学肥料を施用しましょう。

    施肥例は、以下のとおりです。

    畝立てをする際には2条植えまたは1条植えを基本としますが、排水性が劣る場合には1条植えの高畝(30cm程度)にします。

    ③定植

    定植の時期は、ポット育苗とセル成型苗の場合で以下のように異なります。

    10aあたりの栽植密度は3,300株が目安で、定植時の畝幅や株間は以下のとおりです。

     

    定植後の管理としては、主に以下の3つがあります。
    • 追肥
    • 中耕・除草
    • 灌水

    それぞれのポイントは、以下のとおりです。


    ブロッコリーは定植後に花芽が分化し、株の生育と同時に花蕾の肥大が進みます。植え傷みが生じないよう管理し、出蕾までに株を大きくすることが大切です。

    ④収穫・調整

    収穫時期は、以下のとおりです。

     

    圃場の周辺部の方が、熟期が早いです。花蕾全体がぎっしりと堅くしまり、大きさの割に重量感があるときが収穫のタイミングです。収穫後は、以下のポイントを意識しましょう。

    • 降雨の後には水滴をよく切って腐敗を防止する
    • 花蕾はしおれやすいため、なるべく出荷当日の朝に収穫する
    • 高温期は品質が低下しやすいため、箱詰後に速やかに予冷する

    収穫後の花蕾の調整・選別・箱詰めを行う際には、風が吹き込まない日陰に運ぶことが大切です。

    プロ農家向けブロッコリー栽培のおすすめ肥料・農業資材

     

    ブロッコリーは、育苗期から収穫期までの期間の季節変化によって、気温に大きな差が出てきます。そのため、外部環境ストレスで生育が思うようにいかないこともあるでしょう。

    ここでは、外部環境ストレスに負けずに高品質なブロッコリーに育て上げるための肥料・農業資材を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    早根早起®「根張りのよい丈夫な苗に育て上げる」

    早根早起

     

    効果

    早根早起®は、育苗や苗の活着促進に有効な液体肥料です。早根早起®には以下の成分が含まれており、徒長しない丈夫な苗の育成が可能です。

    • 核酸
    • キレート鉄
    • 窒素
    • リン酸
    • カリ

    発根や根の伸長を促進する核酸や、光合成に必須の成分である鉄が作物の丈夫な地下部の形成に貢献します。また、窒素・リン酸・カリをバランスよく配合しているため、植物体内のC/N比の改善も期待できます。葉色がよく、葉肉の厚い苗に育てたいとお考えの方におすすめの液体肥料です。

    施用事例

    早根早起®を用いた施用事例として、水稲の根の再生促進が挙げられます。早根早起®の500倍希釈液を、1ヶ月育苗した水稲苗に施用した翌日に根を切断し、純水を入れたビーカー内で培養しました。

    早根早起施用事例 

    無処理区と「早根早起®」区で比較すると、写真右側のように後者の方が根の再生が早まることが確認できました。このことから、移植時に受けた損傷や害虫による食害などからの、早期の回復が期待されます。

    使用方法

    水で200〜500倍に希釈した液体を、作物の生育段階における以下のタイミングで施用します。

     

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈液がジョウロや散水器などの内部に残留しないよう使用後は洗い流す
    • 使用する機器の目が細かい場合、目詰まり防止のためのフィルターを取り付ける
    • アルカリ性資材や農薬との混用は避ける
    • 希釈液はその日のうち使い切る

    >>早根早起®の詳細はこちら

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

    アミハート

    効果

    作物の発根を促進させるのであればアミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、単分子であるため吸収の良さが特徴です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 葉色を良くし作物の生育を促進させたい

    施用事例

    ブロッコリーの育苗期に、アミハート®️とTecamin Max の1,000倍希釈液をそれぞれ施用したときの結果が以下の写真の右側です。

     

    根張りが未施用時に比べて良くなり、綺麗な根鉢を形成しているのが分かります。根量を比較した場合においても、未施用時に比べると根の量が多く伸長度合いも大きいです。

    使用方法

    施用する際は、育苗期・定植前後であれば水で500倍に希釈します。定植~収穫前であれば潅注施用は2~5L/10a、葉面散布は500倍で施用します。

     使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

     

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

     >>アミハート®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずに作物の生育をよくする」

    TecaminMax

    効果

    作物を天候に左右されずに育て上げるためには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、各種アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    年によっては日照不足によって、収量が大きく低下することがあります。光合成能力が低下したときでも、Tecamin Maxに含まれるアミノ酸が作物の細胞壁から速やかに吸収されることで生育の促進が可能です。

    施用事例

    Tecamin Maxを用いた施用事例として、キュウリの秀品の増加があります。10aあたり200mlを500倍に希釈した葉面散布剤を、複数回散布したときの結果は以下の写真のとおりです。

     

    慣行区とグルハートプラス(従来品)区を比較すると、後者の方が樹勢を維持したまま、生育終盤においても秀品率が高いキュウリを収穫できました。

    使用方法

    果菜類の場合は、Tecamin Maxを定植後から収穫前にかけて、10aあたり200〜300mlを500~1000倍に希釈した溶剤を葉面散布します。施用回数の目安は月に2〜4回です。

     使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

     

    「適正な施肥量を与えて収量を安定させたい」「ずっしりとした重量感のあるブロッコリーを収穫したい」といったお悩みを抱えている生産者の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

     味の素ヘルシーサプライ(株)は、長年に渡ってアミノ酸や核酸の研究を行ってきました。その実績を活かして、バイオスティミュラントの開発にも力を入れており、生産者様のお悩みにお応えできる商品を提供しております。

    味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントは、ブロッコリーだけでなくさまざまな作物に施用できます。高品質なブロッコリーを安定的に生産するために、ぜひ、味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントをお試しください。

    >>製品・サービス一覧

    ブロッコリー 栽培のまとめ

     

    ブロッコリーの栽培スケジュールや流れ、おすすめの肥料・農業資材について解説しました。国産のブロッコリーは、海外産のものに比べて高い価格で取引されているため、生産がうまくいくと収量アップが見込める作物です。

    味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントを栽培に取り入れることで、高品質なブロッコリーの安定的な生産が可能になるでしょう。ぜひ本記事の内容を、ブロッコリー栽培に役立ててみてください 。

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