【プロ農家向け】レタスの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

 

「レタスの変形球が多くて対策を検討している」

「レタスの高温や日照不足に対応する方法はないのか?」

「レタスの育苗期に効果的な肥料を知りたい」

このようなお悩みを抱えていませんか?レタスは品種や作型によって、春から秋まで様々な時期に収穫できる作物です。しかしレタスは低温・高温に弱く、活着期や初期生育期に適切な管理ができていないと変形球が発生するリスクがあります。 

そこで本記事では「レタス栽培のポイント」「おすすめの農業資材」について解説します。レタスの各栽培期間におけるお悩みを解決するため、味の素グループが販売しているバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 

 【本記事で紹介のバイオスティミュラント】

早根早起 アミハートテカミンマックス

目次

    レタス栽培の時期・栽培暦

    レタスの栽培は、主に以下の4つの段階に別れます。

      1.育苗

      2.仮植

      3.定植

      4.収穫

      レタスの作型は、春・初夏・夏・秋の4つです。春どりのレタスは融雪が早い地域の作型で、温度管理のためにトンネルなどの被覆資材を使って栽培を行います。一方、初夏どりのレタスはマルチ栽培が一般的です。

      夏どりは定植期が6月以降と高温の時期に重なるため、高冷地などの冷涼な地域に適した作型です。秋に収穫するレタスは育苗期に高温になるため苗が徒長するリスクはあるものの、結球期の9〜10月は温度障害が少ないため比較的作りやすい作型と言われています。

      レタスはそれぞれの作型に合わせて、複数の品種があります。以下の表は、作型別の主な品種です。

       それぞれの品種は作型だけでなく、味や栽培上の注意点も異なります。例えば、コロラドは葉色が濃く食味が良い品種ですが、大球になりやすいことや異常気象化では不結球が出やすいデメリットがあります。春どりは育苗時に電熱温床を利用するなど、それぞれの品種の特徴を抑えた栽培が必要です。 

      レタスの栽培方法

      レタスの栽培方法を、大きく以下の5フェーズに分けて紹介します。

      • 育苗
      • 圃場準備
      • 定植
      • 定植後の栽培管理
      • 収穫

      良質なレタスを栽培するために、参考にしていただければ幸いです。

      [①育苗]

      レタスの育苗は、播種の時期に関わらずハウス内で行います。春どり(2月播種)の場合は電熱等で15〜20度に地温を保ち、初夏どり(3月播種)は二重トンネルで被覆して保温します。播種は、以下の3つのいずれかに床土を詰めて行う方法が一般的です。

      • セルトレイ
      • ペーパーポット
      • 育苗箱

      いずれの方法でも播種後、種子が薄く見える程度に覆土します。種の数はセルトレイは1穴に1粒、ペーパーポットは3〜4粒です。育苗箱では5cm間隔の溝に条播きします。また育苗箱の場合は、本葉1枚程度になったらポリ鉢またはペーパーポットへの移植が必要です。

      播種後は十分に灌水し、乾燥を防ぐことがポイントです。ただし育苗後半は、徒長を防ぐために、灌水をやや控えめにします。灌水は朝行い、夜間に余分な水分を持ち越さないように注意しましょう。

      育苗期の温度は、発芽までは15〜20度を保ちます。発芽後は日中15〜20度、夜間は5度以上に管理しましょう。発芽期に30度を超えると、発芽不良になる可能性が高くなるため注意が必要です。

      発芽が揃ったころ、育苗箱とペーパーポットでは間引きをします。ペーパーポットの場合、最終的には1穴1本になるまで間引きしましょう。

      [②圃場準備] 

      レタスの不結球と腐敗性の病気を防ぐために、排水の良い畑を準備します。排水不良畑や転作田で栽培する際には、明渠や暗渠を施工するなどの対策が必要です。

      耕耘は過度な乾燥を防ぐため、20cm以上の深耕をします。耕耘したら、定植20日前までに堆肥と石灰資材を施しましょう。石灰資材は、pH6.0〜6.5を目処に量を調整してみてください。

      施肥は、全量元肥として定植の7〜10日前までに施します。即効性の高い肥料ではなく、追肥不要の緩効性肥料を利用することがポイントです。具体的な成分と施肥量は、以下の表を参考にしてみてください。

       

       夏どりの場合、多肥は不結球を誘発するため注意が必要です。窒素成分を標準の半分程度にするなどの工夫をしましょう。一方で、オリンピアなどフルトン系の品種ではやや多めの施肥が必要です。

      耕耘、施肥が完了したら、畝立てを行います。畝は幅100〜120cm、床幅80〜90cmの高畝を作ります。マルチは、春どりは地温を上げるため透明ポリ、高温期の栽培になる初夏どり・夏どりは白黒ダブルマルチを使うと良いでしょう。

      [③定植]

      定植は100cmの幅に株間30cmの4条植えにします。10a当たり7,400〜8,000株を目安にしてみてください。定植時期は、以下のとおり育苗方法によって異なります。

      • セルトレイ:本葉2~2.5枚
      • ペーパーポット(15号):本葉3~3.5枚

      活着不良や変形球の発生を防ぐため、徒長苗や老化苗を取り除いておきましょう。定植の際には深植えにならないように、マルチ面ぎりぎりの高さに合わせることがポイントです。また、定植後は活着を促進するために十分灌水を行うことが大切です。

      [④定植後の栽培管理]

      定植後は、温度管理がポイントです。春どりの場合は定植後に気温がまだ高くならないため、ビニールトンネルなどで被覆して保温する必要があります。一方で高温期の被覆は、温度が高くなりすぎて変形球の発生を招いてしまいます。

      定着後の保温は、特に活着期や初期生育期に大切です。苗が畑に活着し安定するまでは、とくに気を配る必要があります。

      [⑤収穫] 

      レタスの収穫適期は短いことが特徴で、以下の3点で判断します。

      • 重さが500g前後
      • 球の頂部の色が若干薄らぐ
      • 外葉が外に引かき加減になる

      収穫は不要な外側の葉を取り、包丁を使って地面との際をカットします。収穫は朝夕の涼しい時間を選び、雨中や朝霧がある時は避けましょう。

      プロ農家向けレタス栽培のおすすめ肥料・農業資材 

      こちらでは、品質の良いレタスを多収するためにおすすめのバイオスティミュラント資材を紹介します。

       

      早根早起®「根張りのよい丈夫な苗に育て上げる」

      [効果]

      早根早起®は、育苗や苗の活着促進に有効な液体肥料です。早根早起®には以下の成分が含まれており、徒長しない丈夫な苗の育成が可能です。

      • 核酸
      • キレート鉄
      • 窒素
      • りん酸
      • 加里

      発根や根の伸長を促進する核酸や、光合成に必須の成分である鉄が作物の丈夫な地下部の形成に貢献します。また、窒素・りん酸・加里をバランスよく配合しているため、植物体内のC/N比の改善も期待できます。葉色がよく、葉肉の厚い苗に育てたいとお考えの方におすすめの液体肥料です。 

      [施用事例] 

      レタスと同じ葉物野菜であるキャベツに早根早起®を用いた事例を紹介します。早根早起®の500倍希釈液を、キャベツ苗をポットに移植後に施用しました。

      上記は、未施用と施用区を比較した写真です。施用区のほうが、未施用区に比べて根が多いことがわかります。この事例から早根早起®を施用は、根張りへの効果が期待されます。

      [使用方法]

      水で200〜500倍に希釈した液体を、作物の生育段階における以下のタイミングで施用します。

      使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

      • 希釈液がジョウロや散水器などの内部に残留しないよう使用後は洗い流す
      • 使用する機器の目が細かい場合、目詰まり防止のためのフィルターを取り付ける
      • アルカリ性資材や農薬との混用は避ける
      • 希釈液はその日のうち使い切る

      >>早根早起®の詳細はこちら

      アミハート®「丈夫な根の生育に」

      [効果]

      作物の発根を促進させるのであればアミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、単分子であるため吸収の良さが特徴です。

      アミハート®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

      • 根はりを良くしたい
      • 成り疲れを予防したい
      • 葉色を良くし作物の生育を促進させたい

      [施用事例]

      アミハート®をレタスに施用した事例を紹介します。以下の写真は、未施用と定植2週間後にアミハート®を200倍に希釈して施用した場合の比較です。

      上記の写真からは、施用区は未施用区に比べて成長が早いことがわかります。また、成長の早さだけでなく、枯死率が低下したことも確認されています。アミハート®に豊富に含まれている核酸の効果による、発根促進効果と言えるでしょう。

      [使用方法]

      施用する際は育苗期・定植前後であれば、水で500倍に希釈します。定植~収穫前であれば潅注施用は2~5L/10a、葉面散布は500倍で施用します。

      使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

      • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
      • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
      • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

      >>アミハート®の詳細はこちら

      Tecamin Max「天候に左右されずに作物の生育をよくする」

       

      [効果] 

      作物を天候に左右されずに育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、各種アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

      Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

      • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
      • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
      • 暑熱期に苗質を維持したい

      [施用事例]

      Tecamin Maxの事例として、キャベツに施用した際の効果を紹介します。以下の写真は、Tecamin Maxの未施用と施用区の比較です。

      Tecamin Maxを施用したキャベツは、未施用と比較して重量が28%、サイズが13%増えました。Tecamin Maxの施用によってアミノ酸が直接供給され、タンパク質の生成が促進された効果と言えます。

      [使用方法]

      根菜類の場合は、Tecamin Maxを4葉期前後から肥大期にかけて、10aあたり150〜300mlを500〜1,000倍に希釈した溶剤を葉面散布します。施用回数の目安は月に2〜4回です。

      使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

      • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
      • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
      • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
      • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

      >>Tecamin Maxを試してみる

      植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

      味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することでしょう。

      味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。レタスだけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

      >>製品・サービス一覧

      レタス栽培のまとめ

      本記事では、レタスの栽培方法や、栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラント活用方法について解説しました。レタスの栽培は、育苗・初期生育期の温度管理や活着促進が品質向上のポイントです。

      天候不良の年などに、適切な温度管理を行うことは簡単ではありません。味の素グループのバイオスティミュラントは、アミノ酸の供給などにより活着促進やタンパク質の生成を助けます。気象変化などが原因で、レタスの品質低下に悩んでいる方はバイオスティミュラント製品の活用を検討してみてください。

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