【プロ農家向け】小松菜の栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

「肉厚な小松菜に短期間で育て上げるにはどうしたらいい?」

「栽培時期ごとに気をつけるべきポイントが知りたい」

「小松菜栽培に役立つ農業資材はないかな?」

このようなお悩みを抱えていませんか?小松菜は生長が早いため、夏場であれば播種から1ヶ月ほどで収穫ができる作物です。しかし収穫に適した期間は短いため、市場価値の高い小松菜を収穫するにはタイミングの見極めが大切です。

そこで、本記事では「小松菜の栽培方法や注意点」「おすすめの農業資材」について解説します。小松菜を安定的に収穫するための、おすすめのバイオスティミュラントについても紹介しているので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

【本記事で紹介のバイオスティミュラント】

目次

    小松菜栽培の時期・栽培暦

    小松菜の生育適温は20〜25℃で、暑さや寒さに比較的強い作物です。播種から収穫までの日数は時期によって異なりますが、おおよその目安は夏期で25日、冬期で90日程度です。

    小松菜は草丈の伸長が早いため、収穫適期がわずか1〜2日しかありません。そのため、品質の良い小松菜を出荷するためには、収穫時期の見極めが大切です。

    本記事では、小松菜栽培における圃場の準備から収穫まで詳しく解説していきます。

     

    小松菜の大まかな栽培スケジュールは、以下の4段階に分けられます。

    • 圃場準備
    • 播種
    • 播種後の管理
    • 収穫・調整

    小松菜の収穫に適した時期は短いので、短期間で収穫を終えられるだけの人手が必要です。また、商品価値の高い小松菜を収穫するためには、各段階におけるポイントを実践することが大切です。ここでは、小松菜の各生育段階の管理等について詳しく解説します。

    ①圃場準備

    小松菜は、栽培する土壌の土質に対する適応範囲が広い作物です。極端に粘土質の土壌を除いた、ほとんどの土壌で栽培できます。また、酸性土壌にも比較的強く連作障害が出にくい作物です。

    作付け時には、深耕により十分に作土層を確保する必要があります。夏期の栽培においては、コナガ・アオムシ・ヨウトウムシ・キスジノミハムシなどの害虫の被害を受けやすいため、以下の資材を用いてハウスサイドや入口を完全被覆することが重要です。

    • サンサンネット(目合い0.8〜1mm以下)
    • 不織布
    • 白寒冷紗

    夏場は、畑に散水して透明ビニールで被覆する太陽熱消毒も有効です。土の中に害虫が残ったままだと、ネットを張った後の駆除が困難になるため注意が必要です。

    肥料は、保水性のある膨軟な土壌にするために完熟堆肥を施用します。土壌pHは、5.5〜6.0となるように石灰で矯正を行います。

     施肥前には、灌水を十分に行うことが大切です。灌水後は、耕起するまで1〜2日放置します。施肥は全量を基肥で施し、初めて作付けを行う土地では窒素成分が30坪あたり1.5kgとなるように施用しましょう。

    2作目以降は窒素成分が1.0〜1.5kgとやや少なめで施用しますが、EC値を確認しながら調整が必要です。

    EC値とは土壌中の塩類濃度のことで、EC値が高いほど肥料成分が多いことを意味します。EC値によって、施肥量を以下のように調整するとよいでしょう。

     

    EC値は、ECメーターで測定が可能です。EC値を把握することで、土壌中の肥料濃度が数値で分かるため、作物の肥料過多や養分欠乏を防止できます。

    ②播種

    播種は1〜2粒播きとし、条間12〜14cm、株間8cmですじ播きを行います。条間とは、小松菜を植える列(条)を1つの単位としたときの列と列の間隔のことで、株間は株と株の間隔を指します。すじ播きは、支柱や板などで畑に筋をつくり、その筋に沿って種を播く方法です。

    播種時にはクリーンシーダや真空播種機などの播種機を使用し、種子の大きさに応じて播種量を調節します。

    播種後には10〜数十mm量を目安に灌水を行いますが、灌水量はハウスの設置状況や土壌の土質、播種前灌水量に応じて調整が必要です。灌水にムラがあると、発芽や生育が不均一となるため注意しましょう。

    ③播種後の管理

    播種後の管理は、夏期か冬期かによって以下のように異なります。

    [夏期の管理]

    夏期は、気温上昇や土壌乾燥の対策が必要です。手灌水などによって土壌への水分補給を随時行いますが、灌水量が多いと徒長する恐れがあります。また、以下の点にも注意しましょう。

    • 収穫する7日前からは灌水をしない
    • ハウスのサイドを開けて換気を図る
    • 強風や雨の場合でも密閉状態にしない

    地温低下のために、ハウス上部に遮光率の低い資材をかける対策も有効です。 

    [冬期の管理]

     冬期は地温低下防止のために、11月中旬以降は灌水しません。気温や湿度に気をつけながらハウスサイドを開閉します。

    小松菜を寒じめとして出荷すると、市場価値を高めることが期待できます。寒じめとは、小松菜を冬の寒さにさらすことで味や見た目の向上を図ることです。出荷可能なサイズの小松菜になったときに、ハウスサイドを開放して冷たい外気をハウス内に導入します。

    また、収穫前の10日間の平均気温が2℃以下になるように温度管理をすることで、糖やビタミンC含有量が増加することがわかっています(下図参照)。

     

    ハウスサイドを開放すると強風によって作物が傷むこともあるため、目合い0.6〜1mmの防風ネットを張ることも大切です。

     ④収穫・調整

    小松菜の草丈が、収穫規格に達したら収穫を行います。小松菜は、単価の高いM規格を出荷できるように努めましょう。M規格は、茎葉の長さが22 ㎝以上26 ㎝未満のものを指します。

    夏期の収穫期は伸長が早いため、降雨によって湿度が高まると一晩で伸びることがあるので注意が必要です。品温を上げないように、涼しい時間帯に収穫を行いましょう。

    一方で冬期は、夏期に比べて伸長は緩やかですが低温によって花芽形成が起こり、初春の気温上昇に伴い抽台して品質低下につながる恐れがあります。そのため、収穫が遅れないように注意が必要です。収穫する時間帯は、寒さの和らぐ日中に行いましょう。

    収穫後は土砂を払って、子葉や本葉2枚、根部を除去します。また、腐敗や変質の見られる株や抽台株も除去します。その後、鮮度保持フィルムを使用して袋詰めを行います。

    圃場に残さが残っていると、コマツナ萎黄病などの病気が発生する可能性があります。病気が蔓延しないように、圃場には残さを残さないようにしましょう。また、残さが残っているとアブラムシなどの害虫が卵を産み、次回の作付け時の収量に大きな打撃が出る恐れがあります。

    プロ農家向け小松菜栽培のおすすめ肥料・農業資材

    小松菜は夏期であれば、播種から1ヶ月以内に収穫できます。短期間で肉厚のある高品質な小松菜に育て上げるためには、肥料や農業資材を適切に選定することが大切です。ここでは、小松菜栽培に適したバイオスティミュラントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

     アミハート

    [効果]

    小松菜の発根を促進させるのであれば、アミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、単分子であるため吸収の良さが特徴です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 葉色を良くし作物の生育を促進させたい

    [施用事例]

    アミハート®は、小松菜以外にもさまざまな作物で施用が可能です。例として、メロンでの施用事例をご紹介します。

    着花前から果実肥大期にかけて、アミハート® を10L/10aの希釈液を3回潅注施用しました。慣行区と「アミハート®」区の畑と収量を比較したのが以下の写真です。

    アミハート®️を施用することで、メロン畑の樹勢がよくなり光合成量もアップしました。実際に収穫されたメロンについても一個当たりの重さが1.54kgから1.66kgへ増加し、糖度も16.2から16.7に増加がみられました。

    [使用方法]

    施用する際は、育苗期・定植前後であれば水で500倍に希釈します。定植~収穫前であれば

    潅注施用は2~5L/10a、葉面散布は500倍で施用します。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずに作物の生育をよくする」

    テカミンマックス

    [効果]

    作物を天候に左右されずに小松菜を育て上げるためには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、各種アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    年によっては日照不足によって、収量が大きく低下することがあります。光合成能力が低下したときでも、Tecamin Maxに含まれるアミノ酸が作物の細胞壁から速やかに吸収されることで生育の促進が可能です。

    [施用事例]

    ホウレンソウに、Tecamin Maxを施用した事例を紹介します。以下の写真は、Tecamin Max の従来品150〜200ml/10aの希釈液を防除時にドローン散布した結果です。

     Tecamin Max の施用によって、樹勢がよく肉厚でしっかりとした葉、茎に成長しているのが分かります。

    [使用方法]

    小松菜などの葉物類は、4葉期前後~肥大期にかけて10a当たり150〜300㎖を希釈して施用します。使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

     

    「環境のストレスで収量が減るのを避けたい」「収穫までの短期間で商品価値のある小松菜に育て上げたい」といったお悩みを抱えている生産者の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

    アミノ酸や核酸の研究を長年に渡って行ってきた味の素ヘルシーサプライ(株)は、生産現場における農家の方のさまざまなお悩みを解決するための商品開発に尽力してまいりました。

    味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントは、小松菜の生産量を安定させたいと願う生産者の方におすすめの農業資材です。小松菜以外の作物にも施用できるため、農作物全体の収量アップが期待できます。ぜひ、味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントをお試しください。

    >>製品・サービス一覧

    小松菜栽培のまとめ

    小松菜の栽培スケジュールや流れ、おすすめの肥料・農業資材について解説しました。小松菜は、播種から収穫までの期間が短く周年栽培が可能ですが、栽培時期によって注意すべきポイントが異なります。

    また、収穫までの短期間で商品価値の高い小松菜に育て上げるためには、農業資材選びも重要です。味の素ヘルシーサプライ(株)のバイオスティミュラントを活用すれば、環境ストレスを軽減したり短期間で生育を促進したりできるでしょう。ぜひ本記事の内容を、小松菜栽培に役立ててみてください。

     

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