【プロ農家向け】白菜の栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

「白菜の生産量を増やす育て方が知りたい」

「白菜栽培において生育が進まず課題を感じている」

「良質な白菜の生育をサポートしてくれる農業資材の選び方がわからない」

このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。良質な白菜を育てるためには、播種や間引き・追肥などの作業を適切なタイミングで行うことが重要です。

そこで本記事では、以下の内容を中心に解説します。

  • 白菜の栽培スケジュール
  • 白菜の育て方における注意点
  • 白菜栽培の手助けとなる農業資材

白菜の育て方はもちろん、生育を促進させるバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

【本記事紹介のバイオスティミュラント】

早根早起 テカミンマックスアミハート

 

 

目次

    白菜栽培の時期・栽培歴

     

    白菜は冷涼な気候を好むため、夏から秋にかけて種をまくのが一般的であり、収穫までは60〜100日程度かかります。耐暑・耐寒性はあるものの、株の生育には温暖な気候が適しており、高温多湿の環境では病気が発生しやすくなるため注意しなければなりません。

    白菜の成長は、外葉の育ち具合に左右されます。なぜなら、白菜の結球は葉緑体を持たないため、単体では大きく成長できないからです。外葉が成長することで、光合成を行えるようになり、結球部分も大きく育ちます。そのため、甘くてみずみずしい良質な白菜を収穫するには、外葉を大きく育てることが重要です。

    白菜の栽培方法

     

    白菜の栽培方法に関して、大きく以下の4フェーズに分けて紹介します。

    • 圃場の準備
    • 播種
    • 播種後の管理
    • 収穫

    良質な白菜を育てるために、参考にしていただければ幸いです。

    ①圃場の準備

    白菜栽培は比較的多くの水分を必要としますが、過湿には非常に弱いため、排水の良い圃場を選びましょう。

    圃場を選定する際に、根こぶ病の発生が心配される土壌は避ける必要があります。根こぶ病とは、病原菌が根に感染して細胞が異常に増殖することで、大小さまざまなこぶを作り出す病害です。根にこぶが発生すると、地上部の生育が極端に抑制されてしまい萎れが起きます。

    白菜の根は細根が深く多く分布するため、耕土が深く柔らかい土壌に改良しましょう。黒ぼく土や火山灰土壌では、リン酸を多く投入し20cm以上深耕します。初期生育の促進と発芽揃いを良くするために、丁寧に砕土しましょう。

    畝立てをする際は、以下の幅が目安です。

    • 早生種:畝幅70cm、株間40cm
    • 中晩生種:畝幅75cm、株間45cm

    排水不良地で栽培する場合は、高畝にすることで湿害を防げます。

    ②播種

    播種を行う際は150mlを1ヶ所5〜6粒ほど播き、5cm程度覆土したら軽く上から押さえます。覆土後は雑草が発生する前に、除草剤を散布しましょう。発芽するまでは、土の表面が乾く前に水やりを行います。

    白菜は発芽適温が15〜30度と広いため、比較的発芽させやすいのが特徴です。しかし、種をまく時期が早いと、暑さによる影響で初期成育が悪くなり、反対にタイミングが遅いと結球しにくくなります。そのため、品種に合わせた地域ごとの種まき時期を守ることが重要です。

    ③播種後の管理

     発芽後は、生育状況を見ながら間引きします。間引きは大きく分けて3回行いますが、それぞれタイミングは以下のとおりです。

    • 1回目:本葉が1~2枚の頃に密生部を透かす程度に行う
    • 2回目:本葉が4~5枚の頃に2~3本立ちとなるよう行う
    • 3回目:本葉が7枚前後の頃に1本立ちとなるよう行う

    間引きをする際は、病害虫の被害がなく生育の揃ったものを残します。間引き後は、株元に手で軽く土寄せしましょう。

    続いて、外葉の発育を良くするために追肥を行います。追肥をするタイミングは、1回目は1本立ちの7葉期頃に株間へ行い、2回目は結球開始直前に畝の肩または畝間に施用します。また、追肥をするタイミングで中耕も行いましょう。土のしまりをほぐし、通気を図るとともに、雑草を抑えることが目的です。

    スズメノカタビラを除くイネ科雑草の発生が多い場合は、除草を行います。雑草3〜5葉期に除草剤を散布しましょう。

    ④収穫

    晴天日に露が乾いた状態で、球のしまり具合を見ながら、熟度の進んだものから順次収穫します。早生種は種まきから60日前後、中晩生種は100日前後で収穫が可能です。

    白菜を収穫する際は、外葉を開いて結球部分を横に倒した状態で、根元を切り取ります。霜や寒風にさらされると、球の頂部や外葉がカサカサになり腐ってしまうため、初霜が降りる前に収穫を終えましょう。

    畑で冬越しをする場合は、結球部分を外葉で覆うようにして、上部を紐で縛れば霜よけや防寒対策になり保存が可能です。また、収穫後は茎葉を圃場に残さないようにしましょう。被害植物残渣で越冬越夏する病原菌が多いからです。

    プロ農家向け白菜栽培のおすすめ肥料・農業資材

    白菜栽培の播種から収穫の間には、さまざまな問題が発生します。特に、天候による生育への影響は、人の手でコントロールできません。

    そこで、白菜の成長を促進させるための手助けとなるのが、味の素グループの農業資材です。ここでは、味の素グループで取り扱っているバイオスティミュラントを例に、肥料・農業資材の効果を紹介します。

    早根早起®「徒長しない丈夫な苗づくりを」

    早根早起

    [効果]

    白菜における苗の生育や活着促進を図るのであれば、早根早起®がおすすめです。早根早起®は、苗が徒長しにくいように核酸やキレート鉄・窒素などが配合されています。

    早根早起®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 丈夫な根を育成したい
    • 苗の根はりを良くしたい
    • 移植や定植時の活着を改善させたい

    [施用事例]

     早根早起®はさまざまな作物で施用可能ですが、同じ葉茎菜類であるキャベツにおいて、根はりが良化した事例を紹介します。キャベツ苗をポットに移植後、早根早起®を500倍に希釈して被元に潅注施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

    早根早起®の施用により根張りが促進され、キャベツ苗に良い影響が見られました。

    [使用方法]

     白菜の場合は、育苗期や定植前後に200〜500倍に希釈した液を施用します。施用回数は2回が目安です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • アルカリ性資材やその他農薬などとの混合は避ける
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>早根早起®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずに白菜の生育をよくする」

     

    テカミンマックス

    [効果]

    白菜を天候に左右されないよう育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxの特徴は、各種アミノ酸が豊富に含まれていることです。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

    • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
    • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
    • 暑熱期に苗質を維持したい

    [施用事例]

     Tecamin Maxは白菜以外にも、さまざまな作物で施用できます。例として、キャベツの重量が増加した事例を紹介します。グルハート®プラス(Tecamin Max リニューアル前商品)を5回葉面散布した際の結果は、以下の写真のとおりです。

     

    未施用区とTecamin Max施用区で比較した際に、重量は28%、サイズは13%増加しました。

    [使用方法]

     白菜の場合はTecamin Maxを4葉期前後から肥大期前に、10gあたり150〜300mℓに希釈した液を葉面散布します。施用回数は生育具合によりますが、2〜4回が目安です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxの詳細はこちら

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

    アミハート

    [効果]

    白菜の発根を促進させるのであれば、アミハート®がおすすめです。アミハート®の特徴は、単分子の核酸を豊富に含んでおり吸収が良い点です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 作物の生育を促進させたい

    [施用事例]

    アミハート®と「Tecamin Max」の施用で、キャベツの根量が増えた事例を紹介します。アミハート®と「Tecamin Max」をそれぞれ500倍に希釈して3回潅水施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

    アミハート®と「Tecamin Max」の施用により根量が増え、定植後の活着にも良い影響がありました。

    [使用方法]

     白菜の場合は、定植前日に潅注施用します。施用回数は生育具合によりますが、月2〜4回が目安です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

     

    味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することでしょう。

    味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。白菜だけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

    >>製品・サービス一覧

    白菜栽培のまとめ

     

    本記事では、白菜の育て方や、栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラント活用方法を解説しました。良質な白菜を収穫するには、播種後の間引きや追肥といった作業を、生育状況を見ながら適切なタイミングで行う必要があります。

    近年では天候不順などにより、白菜はもちろん作物の生育において求められる対策が増えています。白菜栽培においては、ぜひ味の素グループのバイオスティミュラントを活用いただき、作物の生産性向上を手助けできれば幸いです。

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