いもち病とは?症状や、対策・予防方法、おすすめ農薬のご紹介

チュートリアル 更新日:

「いもち病でイネの収量が減少して困っている」

「いもち病は何が原因で発生するのだろうか?」

「病害に抵抗性のあるイネに育て上げたい」

このようなお悩みを抱えていませんか?いもち病は、いもち病菌が感染することで引き起こされるイネ科作物の最重要病害です。イネは育苗から収穫までに、多くの時間や労力がかかります。いもち病にかかると収量が大きく減少する恐れがあるため、万全の対策が必要です。

そこで本記事では、以下の点について解説します。

  • いもち病とはそもそも何か?
  • いもち病の発生要因
  • いもち病の予防と対策
  • いもち病に対するバイオスティミュラントの活用

いもち病は、一度かかってしまうと治癒が難しい病気です。そのため、いもち病にかかる前の予防が最も重要です。本記事ではいもち病の原因や対策の解説に加えて、いもち病に抵抗性をもたせるためのバイオスティミュラントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 

 【本記事で紹介のバイオスティミュラント】

テカミンマックス アジフォルアミノガード544 アジフォルアミノガード701

目次

    いもち病とはそもそも何か?

    いもち病はイネの病気の中で被害が最も多い重要病害の一種であり、ムギのさび病と並ぶ作物最大の病害です。いもち病はイネの各部位に発生し、部位ごとの呼び名も以下のように異なります。

    • 苗いもち
    • 葉いもち
    • 穂いもち
    • 籾いもち
    • 節いもち
    • 葉節いもち

    防除の上で特に重要なのが、葉いもちと穂いもちです。葉いもちは葉が枯れていき、穂いもちは白穂になり籾が実らないなどの症状が出て、イネの収量減少や枯死につながります。

    いもち病の原因菌はいもち病菌で、圃場内にあるワラや籾などのイネ残渣などに寄生し越冬します。また、いもち病に感染している種籾なども新たな感染源となります。

    いもち病の発生要因

    いもち病が発生しやすいのは、以下のような条件下にあるときです。

    • 気温が20〜25℃くらいで湿度の高い時期
    • 土が窒素過多の条件にあるとき

    土の中の窒素が多くなると、イネが軟弱で抵抗力が弱まった状態となり病気に感染しやすくなります。日中の日照時間が少なく植物体が濡れている時間が長い環境下では、さらに病害の発生が拡大します。

    また葉いもちの発生が多くみられる圃場では、穂いもちも発生しやすいです。これはいもち病が発生した箇所が新たな感染源となり、隣の株にも移りやすいためです。

    いもち病の予防と対策

     

    [予防]

    ここでは、いもち病を予防するための対策について以下の3つの項目で解説します。

    ①環境対策

    ②農薬の使用

    ③肥料

    いもち病は、いったん発生すると治癒は難しいです。そのため、病害にかからないように予防策をしっかり講じることが重要です。

    ①環境対策

    いもち病の予防には、まず圃場環境を整えることが大切です。田植えの時期が終わった水田の隅には、補植用取置苗と呼ばれる苗が置かれていることが多いです。これは、田植えの時期に補植に使って余った苗のことで、水田に放置されたままになるといもち病菌の感染や増殖の温床となります。

    そのため、補植用取置苗は補植が終わったら速やかに処分することが大切です。また、ハウスで苗を栽培する際には換気に注意して風通しをよくしましょう。 

    ②農薬の使用

    一般的ないもち病の対策として、薬剤の散布が挙げられます。イネの種子に病原菌が付着していることがあるため、種子消毒を徹底しましょう。薬剤耐性菌が出現するのを防ぐために、同じ系統の薬剤は連用しないよう注意が必要です。

    薬剤に頼らない方法としては、塩水選を実施し健全種籾だけを選定して使用する昔ながらの方法も有効です。

    ③肥料

    いもち病は窒素が多いと発生しやすいため、施肥量に注意が必要です。例えばヒノヒカリの場合は10aあたりの窒素吸収量が10.5kgを超えると、いもち病の発生が急増することが分かっています。

    この値を超えないように穂肥を省略することで、収量減少現象を抑えられます。窒素の施肥量の目安は以下のとおりです。

    施肥基準量を守ることで、いもち病にかかるリスクを抑えられるでしょう。

    [発生した後の対策]

    いもち病の予防をしっかりと行っても、防ぎきれない場合があります。ここでは、発生した後の対策について解説します。

    ①環境対策

    ②農薬の使用

    他の作物に感染し被害を拡大させないことが大切です。

    ①環境対策

    いもち病にかかった株は早期に除去して、焼却や埋没の処理を行いましょう。罹病株をそのままにしておくと、圃場全体に被害が拡大する恐れがあります。被害を最小限にするために、いもち病を発見次第ただちに処理を行うことが大切です。

    ②農薬の使用

    いもち病が発生した場合の事後的な対応として、農薬の散布があります。いもち病を予防するという観点とは異なり、事後的な農薬散布は被害の拡大防止が主な目的です。薬剤の持続性や特性、購入にかかるコストなどを総合的に判断し農薬を選ぶことが大切です。

    いもち病に対するバイオスティミュラントの活用

     

    いもち病対策として、バイオスティミュラントの活用があります。バイオスティミュラントは、植物が本来持っている能力を引き出す農業資材です。バイオスティミュラントを活用することで、いもち病に対する抵抗性を高める効果が期待できます。

    バイオスティミュラントにはさまざまな種類がありますが、いもち病などの病害対策にはアミノ酸資材がおすすめです。

    いもち病対策におすすめの農薬・農業資材の紹介 

    ここでは、いもち病対策として有効なバイオスティミュラントを2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

    【Tecamin Max】

    テカミンマックス

    Tecamin Maxは、アミノ酸の一種であるグルタミン酸を豊富に含んだバイオスティミュラントです。グルタミン酸はタンパク質合成に必要なアミノ酸であり、曇天や低温などで光合成能力が低下したときの作物の生育をサポートします。

    他に以下のようなお悩みを抱えている方にも、Tecamin Maxはおすすめです。

    • 根からの養分吸収が弱いと感じる
    • 農薬と併用しながら効果的に葉面散布したい
    • 暑熱期でも良質な苗を維持したい

    Tecamin Maxの活用で、効率的にアミノ酸を供給できます。作物の樹勢を保つことで、病害への抵抗性を高める効果が期待できるでしょう。

    事例紹介

    アミノ酸の一種であるグルタミン酸とアラニンを散布して、いもち病に対してどういう影響を与えるのかを調べた結果を紹介します。

     

    イネに対してグルタミン酸を施用した場合と水だけを与えた場合を比較すると、グルタミン酸区ではいもち病の発生は確認されないという結果となりました(上記左図)。

    キュウリ炭そ病に対する試験においては、水だけを与えた対象区に比べてグルタミン酸とアラニンを加えた区では、炭そ病の罹患を大きく軽減させることが分かりました(上記右図)。

    >>Tecamin Maxを試してみる

     

    【アジフォル®アミノガード®】

    薬害の発生や影響をより抑えたいとお考えの方には、アジフォル® アミノガード® がおすすめです。アジフォル®アミノガード® は、遊離アミノ酸やミネラルを豊富に含んだアミノ酸資材です。

    特に以下のお悩みを抱えている方に、アジフォル®アミノガード®はおすすめです。

    • 作物にアミノ酸やミネラルの補給をしたい
    • 農薬と混用して葉面散布したい
    • しっかり栄養吸収をさせて健全な作物に育て上げたい

    アジフォル®アミノガード®に含まれている遊離アミノ酸は、作物の細胞壁より吸収されやすい形なので、効果を早く実感できます。

    直接病原菌を殺菌できる農薬と併用することで、より高い予防効果が期待できるでしょう

    事例紹介

    リンドウに対して、アジフォル®アミノガード®を施用した事例をご紹介します。アジフォル®アミノガード®701をリンドウの葉面に3回散布した結果が以下の写真(右側)です。

     

    アジフォル®アミノガード®の施用によって、茎が太くなり樹勢も良くなっているのが分かります。イネのいもち病対策としても、健全な作物に育て上げることで抵抗性を獲得し、収量アップが見込めるでしょう。

    >>アジフォル®アミノガード®試してみる

    結論

    いもち病はイネの収量を大きく減少させる恐れのある病気であるため、罹病しないための予防策が重要です。

    万が一いもち病にかかった場合には、事後的な対策として農薬の使用や被害拡大防止策が必要です。いもち病にうまく対処するためには、科学的理解や実践的知識を通じて、ご自身での状況判断をして素早い対応が求められます。

    いもち病に対する抵抗性をつけて病気をコントロールするためには、バイオスティミュラントが有効です。一方でバイオスティミュラントは農薬の効果をアシストする役割であるため、農薬との混用がおすすめです。

    味の素ヘルシーサプライは長年のアミノ酸や核酸の研究を活かして、生産現場のお悩みに寄り添うソリューションを提供しています。味の素ヘルシーサプライが提供するバイオスティミュラントを使用することで、病害に対する抵抗性が増し収量アップが期待できるでしょう。

    ぜひ、味の素ヘルシーサプライのバイオスティミュラントの活用をご検討ください。

    >>製品・サービス一覧

     

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