ゼロからわかるテカミンマックス  その4(全4回)

チュートリアル 更新日:

この記事では、味の素ヘルシーサプライ株式会社がアグリテクノ社とのパートナーシップの基で提供しているバイオスティミュラント製品「テカミンマックス」について、対話形式でやさしく解説します。ぜひお気軽にお読みください。

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目次

    【登場人物】

    ■池田亜美(あみちゃん)

    農家を営む親戚がいることから、農業に興味を持ち始めた小学6年生の女の子。研究熱心で親戚からいろいろ教わっている。

    ■アグリ先生

    あみちゃんの親戚で農業を営んでいる。農業資材にも詳しく、あみちゃんからは先生と呼ばれ慕われている。

    1.テカミンマックスの使用方法

    あみちゃん

    ー 先生、今日はテカミンマックスについて、何を教えてもらえますか?

    アグリ先生

    ー そうだね、まずは、テカミンマックスの使い方について、詳しく説明するよ。せっかくテカミンマックスを使うなら、より効果が出るように使いたいよね。効果的に使うには、いくつかポイントがあるんだ。

    テカミンマックスは、植物の葉に直接吹きかける「葉面散布」が一般的な使い方で、300倍以上に薄めるのがポイントなんだ。

    あみちゃん

    ー けっこう薄めるんですね。

    アグリ先生

    ー そう。量としては、薄める前の原液の状態で、1ヘクタールあたり2〜3リットルが適量だよ。1ヘクタールとは、100メートル✖️100メートル相当の面積を表す単位だね。

    その10分の1の面積を1反と言って、田んぼの面積を表すときに昔から使われている単位だよ。

    1反は、平方メートルで表すと約1,000平方メートル。1反あたりなら、テカミンマックスは200〜300ミリリットルが適量になるね。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスを使うときは、計算が必要なんですね。

    アグリ先生

    ー そうだね。大切なのは、テカミンマックスの有効成分がどれだけ植物に入るかなんだ。薄めることを「希釈」と言うけど、希釈したテカミンマックスを500リットル散布するか1000リットル散布するかで、植物に入るテカミンマックスの有効成分が違ってくるよね。それでは困るから、まず散布したい面積に必要なテカミンマックスの量を確認してから、希釈するといいね。300倍以上であれば、500倍や1,000倍に希釈しても問題ないよ。

    あみちゃん

    ー とにかく300倍以上というのが大事なんですね。

    アグリ先生

    ー うん。テカミンマックスは、一度に濃い濃度で散布するよりも、薄くして何度も散布した方が良い結果を出しているんだよ。

    それから、テカミンマックスは土にまいて使う「灌注施用」もできるよ。葉に吹きかける場合も土にまく場合も、農薬や液体肥料と混ぜて使うことができるから、これまでの作業と同時にできるんだ。

    あみちゃん

    ー 一緒にできると便利ですね。どんな農薬でも混ぜられるんですか?

    アグリ先生

    ー 石灰硫黄合剤など、なかには避けた方がいいものもあるけど、多くの農薬や液体肥料と混ぜられるよ。テカミンマックスはほぼ中性のpH6.5なので、酸性やアルカリ性が強すぎない。他の農薬や肥料と混ぜても、化学反応を起こして成分が変わってしまうことは少ないんだ。ほぼ中性ということは、植物への負担も最小限に抑えられているんだよ。

    ※すべての農薬や肥料と安全に混用できるか試験をしているわけではありませんが、テカミンマックスは世界中で様々な農薬と混用されて散布されています。しかし新しい製品や特殊な肥料、複数の農薬と混用して使用する場合等は、事前に小規模な試験を行って安全性を確認することを強く推奨します。

    あみちゃん

    ー pH7がちょうど真ん中だから、ほぼ中性ということなんですね。テカミンマックスは、何回ぐらいまくのですか?

    アグリ先生

    ー テカミンマックスは、芽が出てから植物が成熟するまでに、3回以上散布することが推奨されているんだ。テカミンマックスの機能は、植物の代謝を活性化させることだったよね。その結果、植物成長の促進・ストレス耐性の向上・ストレスからの回復の効果が期待できる。求めている効果から逆算して、いちばん代謝を活性化させたいタイミングで使うのがポイントだよ。

    あみちゃん

    ー タイミングがあるんですね。薄めたテカミンマックスは、どうやってまくのですか?

    アグリ先生

    ー ノズルの付いたタンクを人間が背負って、機械の力で散布する動力噴霧器や、空中を自在に飛べるドローン、車のように走らせながら散布するスプレイヤーなど、幅広い方法で使えるよ。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスをまくのにもドローンが使えるんですね。

    アグリ先生

    ー 最近はドローンを使った散布が増えてきているね。テカミンマックスは、ジャガイモ、ビート、麦、大豆、小豆、ニンジン、タマネギ、お米など幅広く使われているんだ。どんな方法でまく場合も、使い終わった機器はしっかり水で洗うことが大切なんだよ。

     

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    2.最終ベネフィットの事例紹介

    アグリ先生

    ー 次は、実際にテカミンマックスを散布した結果どうなったか、紹介するね。

    あみちゃん

    ー はい、楽しみです。

    アグリ先生

    ー まずは、植物の健康状態が良くなった例。愛知県のトマトの事例だよ。テカミンマックスを10日おきに数回、農薬と混ぜて葉に吹きかけたんだ。1反あたり、テカミンマックスの原液200ミリリットルを希釈して散布してある。左側の写真がテカミンマックスを散布していないコントロール区、右側の写真がテカミンマックスを散布した試験区のトマトだよ。結果は、テカミンマックスを与えた試験区の方が茎が太く、トマトのツヤも良くなっているね。

    あみちゃん

    ー トマトがツヤツヤで美味しそう!

    アグリ先生

    ー これは、葉面散布によってトマトの葉から入ったアミノ酸が成長を促し、たくさんの栄養素を根から吸収できた結果だよ。光合成も活発になり、それによって作られた糖類が茎に蓄えられて、茎も太く育ったんだ。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスに含まれているアミノ酸が、しっかり働いているんですね。

    アグリ先生

    ー そうだね。次もトマトの写真だよ。これは、アルゼンチンでの事例。発芽した苗は少し育つと畑に移し替えるんだけど、その11日後にテカミンマックスを1回散布してあるんだ。右側の試験区の方が、コントロール区に比べて、全体的に葉の数も多くなって順調に育っているね。さっきの愛知県のトマトと同じように、葉から入ったアミノ酸が成長を促し、たくさんの栄養素が根からしっかり吸収されているんだね。

    あみちゃん

    ー 右側のトマトの方が、背も高くなっていますね。

    アグリ先生

    ー そうだね。大きくなり始めの生育状態は、その後の成長や最終的な収穫量に関わってくるんだ。だから、この例のように、初期の段階でテカミンマックスを与えて成長を促すことはとても大切なことだよ。

     

    あみちゃん

    ー たくさんトマトを実らせたいなら、初めからしっかり育てないといけないんですね。

    アグリ先生

    ー そのとおりだね。次は、ストレス状態からの回復の例を見てみよう。これは、愛知県のナスの事例だね。1月初めの寒い時期で、凍害と言って、植物が凍ってしまい、かなり弱っていたんだ。そこで、10日間アミノ酸資材を定期的に散布したところ、3月には出荷ができるまでに回復したんだよ。アミノ酸資材と一緒に、根を丈夫にする「アミハート」という製品も散布したんだ。

    あみちゃん

    ー 茶色くなってほとんど枯れてしまってるように見えるけど、ちゃんと復活したんですね!

    アグリ先生

    ー 農家の方もあきらめかけていたから、復活してよかったよね。

    次は、ひょうの害を受けたブドウの例だね。あみちゃん、ひょうは知ってるかな?

    あみちゃん

    ー はい、氷の粒みたいなのが降ってくるんですよね。

    アグリ先生

    ー そうそう。その被害を受けたブドウの様子が、左上の写真。茶色くなってしまっているね。そこで、テカミンマックスを1ヘクタールあたり2リットル、7日間隔で2回散布したんだ。すると、数日で元気を取り戻したんだよ。

    テカミンマックスを散布してから30日後には完全に回復して、新しい枝は45センチメートルになり、13枚の葉がついたんだ。テカミンマックスを与えていないコントロール区では、新しい枝は28センチメートル、葉の数は8.5枚だったから、しっかりと回復していることが分かるね。ブドウは、新しい枝にできた葉の数がブドウの収穫量につながっているから、この結果はブドウ栽培の人々にはとてもうれしいことだね。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスをあげたほうは、葉も大きくて緑がいっぱい!

    アグリ先生

    ー 次はダイズの例。このダイズは成長具合があまり良くなかったので、テカミンマックスを一度だけ、1ヘクタールあたり3リットル散布したんだ。すると10日後、右側の写真のようにすっかり回復したよ。

    あみちゃん

    ー 葉っぱが生き生きしてる!

    アグリ先生

    ー 次は、実験室での事例だよ。これはテカミンマックスに含まれている成分のうち、グルタミン酸とアラニンの組み合わせで試してみたんだ。すると、「病害抵抗性誘導効果」が上がることが分かった。これは、植物にもともと備わっている病気に抵抗する力を引き出す効果のことなんだ。この効果が上がることで、植物は病気と闘う力が増し、結果的に病気に強い植物になるんだよ。

    グルタミン酸とアラニンを与えたイネやキュウリは、いもち病や炭そ病に負けずに育っているね。これらの病気は菌が原因で、葉や茎に斑点や穴ができたり、枯れたりしてしまう病気だよ。

    あみちゃん

    ー グルタミン酸とアラニンが、植物がもともと持っている力を助けて、病気に負けない体を作るんですね。

    アグリ先生

    ー そうだね。注意しないといけないのは、テカミンマックス自体に菌を殺す力があるわけではなくて、植物の闘う力を強くしているということ。テカミンマックスなどのバイオスティミュラントは農薬の代わりになるわけではないし、病気を100%防げるわけでもないんだ。だから、農薬や殺菌剤など、菌に直接作用する製品と一緒に使うことが推奨されているんだよ。

    あみちゃん

    ー やっぱり電動アシスト自転車みたいですね!

    アグリ先生

    ー 次は、収穫量が増えた例を紹介するよ。これは、北海道の馬鈴薯、ジャガイモのことだね。サイズや品質などが一定の規格におさまっている「規格内」の収穫物を比べてみると、テカミンマックスを使った試験区では、個数と重量ともにコントロール区を上回っているね。

    あみちゃん

    ー 2カ所とも、良い結果になっていますね。

    アグリ先生

    ー そうだね。次は、北海道のショウズ、あずきのことだね。テカミンマックスを与えた試験区は、最終的な収穫量である「反数」が9%増加している。まず豆の入る部屋であるさやの数、つまり荚数(きょうすう)が増えたことで、豆の数が増え、同時にそれぞれの豆の重さも増えているから結果として収穫量が上がっているんだ。

    アグリ先生

    ー 同じように、北海道のタマネギを見てみよう。テカミンマックスを4回散布したところ、個数と重量の両方が増えたよ。2カ所の事例のうち右側の方は、テカミンマックスを使った試験区で1個の重さが12%も増えているね。

    あみちゃん

    ー 全体の総重量も増えていますね。

    アグリ先生

    ー そうだね。次は、佐賀県のホウレンソウ。加工用のホウレンソウに、1反あたりテカミンマックスの原液を150〜200ミリリットル、ドローンで散布した事例だよ。葉は肉厚で、茎もしっかりと太いホウレンソウになっているね。

    あみちゃん

    ー ホウレンソウの茎が、指と同じぐらい太い!

    アグリ先生

    ー そうだね。次は宮崎県のキャベツ。これはテカミンマックス2回散布と4回散布の2パターン設定して、散布していないコントロール区と比べてみたんだ。2回散布でも外葉が大きく葉が厚くなったけど、2回散布より4回散布の方が、さらに生育が良くて外葉も大きく育っているんだ。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスをあげる回数にも意味があるんですね。

    アグリ先生

    ー そうだね。次はアルゼンチンのトマト。テカミンマックスを散布することで、1玉の重さが約100グラム、率では45%も増加しているね。約6ヶ月間の栽培期間を通じて、10日ごとを目安に合計17回散布した結果だよ。

    あみちゃん

    ー 100グラムも増えるってすごいですね。

    アグリ先生

    ー すごいよね。次は、品質が向上したキュウリの例だよ。テカミンマックスを使うことで、収穫量が増えただけでなく、品質もよくなったんだ。コントロール区のキュウリは曲がったものが多く、うどんこ病も発生していた。でもテカミンマックスを与えた方は、うどんこ病に負けず、すくすくと育っているね。

    あみちゃん

    ー テカミンマックスを使った方は、まっすぐで太いキュウリですね。

    アグリ先生

    ー 葉も大きくなっているね。最後は、収穫が早くなったアルゼンチンのトマトの例。左の11月24日の写真では、コントロール区のトマトがまだ緑色なのに対し、テカミンマックスを散布した試験区のトマトは赤く色づいているのが分かるね。2日後の11月26日には、試験区のトマトはほぼ収穫されているけど、コントロール区のトマトはまだ緑色のままなんだ。

    あみちゃん

    ー ほんとだ。まだ赤くなったトマトがないようですね。

    アグリ先生

    ー こんなふうに、テカミンマックスはいろいろな目的に応じて効果を発揮するんだよ。

    今回は、テカミンマックスの使い方と実際に使った例をいろいろ紹介したけど、理解は深まったかな?

    あみちゃん

    ー はい、実際の植物の写真を見ると、よく分かりました。農家の人たちにとってテカミンマックスは強い味方ですね。

     

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    3.まとめ

    シリーズ最後となる今回は、テカミンマックスの使用方法と最終ベネフィットについて解説しました。

    テカミンマックスには代謝の活性化の機能があり、植物成長の促進、ストレス耐性の向上の効果が期待できます。目的に応じて、代謝を活性化させるべきタイミングで使うと効果的です。

    栽培を通じて3回以上の散布が推奨されており、1ヘクタールあたりにつきテカミンマックス2〜3リットルを300倍以上に希釈して使います。使用量を決める際は、単位面積あたりに必要な原液量を意識することが重要です。

    テカミンマックスはほぼ中性で、多くの液体肥料や農薬と混合可能なバイオスティミュラントです。動力噴霧機、ドローン、スプレイヤーなどさまざまな方法で散布できます。

    テカミンマックスを植物に施用することで、樹勢の向上、ストレス状態からの回復、収穫量・1個重量・個数の増加、質の向上、収穫の早期化などが期待できます。トマトの実にツヤが出て茎も太くなったり、寒波でダメージを受けたナスの生育が正常に戻ったりといった実例が見られます。

    4.全4回シリーズの振り返り

    このシリーズではこれまで全4回にわたり、バイオスティミュラント製品「テカミンマックス」について解説してきました。

    その1では、バイオスティミュラントの役割について基礎的な説明から始まり、テカミンマックスの働きや機能について紹介しました。

    記事はこちらから>>

    その2では、テカミンマックスに期待できる効果である「植物成長の促進」と「ストレス耐性の向上」について、作用機序を中心に解説しました。

    記事はこちらから>>

    その3では、テカミンマックスに含まれている5種類の遊離アミノ酸とベタインについて詳述しました。

    記事はこちらから>>

    その4では、テカミンマックスの使用方法と最終ベネフィットについて、いくつかの事例を示しながら紹介しました。

    テカミンマックスは、さまざまな植物に幅広く使えるバイオスティミュラントです。肥料や農薬と併用しながら、活用してみてください。 

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