【プロ農家向け】きゅうりの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

使用事例 更新日:

「きゅうりの収量の増加に効果的な肥料を知りたい」

「収穫の終盤になると形の良いきゅうりが取れなくなるのが悩み」

「施肥のタイミングや量は合っているのかな?」

このようなお悩みを抱えていませんか?きゅうりは、病害虫に強い品種が多く、栽培難易度が高い作物ではありません。しかし、収穫期間が長いため終盤には樹勢が弱まってしまい、品質の良い果実が収穫できない場合があります。

そこで本記事では「きゅうり栽培のポイント」「おすすめの農業資材」について解説します。きゅうりの各栽培期間におけるお悩みを解決するため、味の素グループが販売しているバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【本記事で紹介のバイオスティミュラント】

早根早起®Tecamin Max(テカミン マックス) アミハート®  Tecamin flower(テカミン フラワー)

目次

    きゅうりの栽培の時期・栽培歴

    出典:農林水産省 秋田県 野菜栽培技術指針 果菜類 https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/attach/pdf/aki3-10.pdf

    きゅうりの露地栽培は地域や栽培環境によってことなるものの、主に以下の3つの段階に別れます。

    1. 播種・接木
    2. 定植
    3. 収穫

    上記の図からもわかるように、きゅうりは収穫時期が3ヶ月程度と長いことが特徴です。また、きゅうりには以下の特徴があります。

    • 日中の温度があまり高くならない地域で高品質、多収穫が期待できる
    • 耕土が深く排水の良い土壌が適している

    きゅうりの生育適温は18〜25度であり、高温が続くと落果や奇形果が多くなるので注意が必要です。収穫期が7~9月と高温になる時期であるため、夏季比較的涼しい地域が栽培に適しています。

    きゅうりの栽培方法

    きゅうりの栽培方法を、大きく以下の6フェーズに分けて紹介します。

    • 育苗
    • 本畑準備
    • 定植
    • 生育初期の栽培管理
    • 収穫開始後の管理
    • 収穫・調整

    良質なきゅうりを栽培するために、参考にしていただければ幸いです。

    ①育苗

    きゅうりは、台木にかぼちゃを使用することが一般的です。きゅうりとかぼちゃを発芽させ、接木する流れで苗を起こします。

    きゅうりとかぼちゃの播種は、定植予定日の30〜35日前に行います。播種の手順は、以下のとおりです。

    1. 育苗床にきゅうり6〜7cm、かぼちゃ7〜8cmの床土を用意する
    2. 床土に水を十分かけて、ポリをベタがけして地温を上げる
    3. 床土の準備から2~3日後に条播きで播種する
    4. きゅうりは条間6~7cm、かぼちゃは9~10cm、種子間隔は4cm以上とする
    5. きゅうり3~5mm、かぼちゃ5~10mm程度の覆土をする
    6. 灌水して湿らせた新聞紙、ポリフィルムをべたがけして保温する
    7. 地温を27度に保ち、70%以上発芽したら新聞紙とポリフィルムを除去する

    かぼちゃの保温材の除去は、きゅうりよりもやや遅くすると良いでしょう。台木となるかぼちゃの茎が短いと、接木がしにくくなるためです。

    接木には、主に以下の3つの方法があります。

    出典:農林水産省 野菜栽培技術指針 果菜類 https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/attach/pdf/aki3-10.pdf

    • 挿し接ぎ
    • 割り接ぎ
    • 呼び接ぎ

    挿し接ぎとは、かぼちゃの茎の横断面に穴をあけて、きゅうりの穂を挿入する方法です。割り接ぎでは、かぼちゃの茎の横断面を切り下げてきゅうりの穂を挿入します。

    呼び接ぎは、かぼちゃときゅうりそれぞれの茎の側面をそぎ、両者の切り面を密着させる方法です。接木をした苗は、ポリ鉢に鉢上げします。接木・鉢上げともに、遮光したハウス内で行い、風や高温にさらされないよう注意しましょう。

    ②本畑準備

    きゅうりを定植する畑は、排水と保温性の良い場所を選びましょう。耕耘時には30cm以上深耕して、有機物や土壌改良材を入れられるようにしましょう。

    耕耘後に石灰資材で、pH値の矯正・施肥を行います。石灰資材は、pH6.0〜6.5を目標値として散布します。施肥は有機質肥料を主体として、全層施肥と溝施肥を組み合わせると良いでしょう。リンサン成分は元肥を主体とするため、十分な量の施肥が必要です。

    畝立ては、7〜10日前までに行います。きゅうりには、一般的に2つの畝をまたぐようなアーチ型のパイプ支柱を立てます。畝立ての際には、2つの畝の株間が200〜240cm程度になるように畝幅を取りましょう。

    出典:農林水産省 野菜栽培技術指針 果菜類 https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_sehi_kizyun/attach/pdf/aki3-10.pdf

    潅水チューブは、株の両側または片側に設置します。潅水チューブの設置が完了したら、マルチをかけます。定植までの期間、地温19度程度を確保できることが望ましいです。

    ③定植

    定植は、本葉が3〜4枚になった段階で温暖な日に行いましょう。10aあたりの栽植本数は、550〜650株程度が目安です。

    株間は75~90cm程度として、床面から1cm程度高くなるように浅植えをします。その際、マルチの穴は土でふさいでおきましょう。また茎が倒れてくる場合は、仮支柱を立てておきます。

    定植後は株元灌水を行い、湿っている状態を保つようにすることが大切です。水が不足すると活着が遅れて、側枝の成長が遅くなる原因になります。朝に葉先から水滴が出ていれば、活着完了した証拠です。

    ④生育初期の栽培管理

    生育初期の栽培管理では、以下の3つの作業を行います。

    • 灌水
    • 整枝
    • 摘葉・摘果

    灌水は、午前中の早い時間に行いましょう。収穫が始まるまでは畝の肩部に行い、その後は通路に灌水します。

    整枝は、主枝から5〜6節目までの側枝を葉が1枚出た時点で摘除します。 6〜10節目の側枝は1節、11節目以降は2〜3節目で摘心しましょう。成長を阻害しないように、伸びているつるが2~3本となるように管理することが大切です。

    生育を促進するために、主枝の10節目までの果実は小さいうちに摘除します。樹勢が弱い場合は、10節目以降の果実の摘除が必要な場合があります。

    ⑤収穫開始後の栽培管理

    収穫開始後は、以下の5つの管理を行いましょう。

    • 整枝
    • 摘果
    • 摘葉
    • 追肥
    • 灌水

    主枝は、支柱の高さまで伸びた段階で摘心します。側枝は気温の低下とともに成長が緩やかになるため、整枝の必要はありません。

    収穫開始後の摘果は、肥料切れなどで成長が遅い果実を除去する程度で問題ありません。葉については、罹病葉や老化葉などを摘むのが良いでしょう。ただし、成長を阻害しないように1回あたり1株3~4枚を限度にすることが大切です。

    きゅうりは肥料切れを起こすと、十分に果実が実りません。収穫を開始する節の雌花が開花したら1回目の追肥を行い、その後は総収量500〜700kgのタイミングが良いでしょう。

    1回あたりの追肥は、粒状肥料の場合には10aあたり窒素成分2〜3kgが適量です。「曲がる」「尻太りになる」など果実に変形症状が見られた場合には、早めの追肥をおすすめします。

    灌水は、常に通路が湿っている状態に保つことが大切です。過乾燥や過湿は、根の老化を早める原因になります。

    ⑥収穫・調整

    きゅうりの収穫は、朝夕の涼しい時間に行ないましょう。収穫時に「いぼ」を落としてしまうと鮮度が落ちるので、首側を持って収穫することがポイントです。

    また、きゅうりは収穫後の呼吸や蒸散で水分が抜け落ちやすい特徴があります。鮮度を保つために、収穫後は涼しい場所で保管しましょう。

    プロ農家向けきゅうり栽培のおすすめ肥料・農業資材

    きゅうりは、栽培初期から収穫期の最後まで肥料を切らさないことが大切です。特に、果実が付き始めると養分の吸収量が大幅に増加します。収穫期は、窒素成分だけでなく、実つきが良くなるリン酸、根を伸ばすカリを十分に補給させましょう。

    こちらでは、収穫期の最後まで品質の良いきゅうりを栽培するためにおすすめの肥料・農業資材を紹介します。

    早根早起®「根張りのよい丈夫な苗に育て上げる」

    〈効果〉

    早根早起®は、育苗や苗の活着促進に有効な液体肥料です。早根早起®には以下の成分が含まれており、徒長しない丈夫な苗の育成が可能です。

    • 核酸
    • キレート鉄
    • 窒素
    • リン酸
    • カリ

    発根や根の伸長を促進する核酸や、光合成に必須の成分である鉄が作物の丈夫な地下部の形成に貢献します。また、窒素・リン酸・カリをバランスよく配合しているため、植物体内のC/N比の改善も期待できます。葉色がよく、葉肉の厚い苗に育てたいとお考えの方におすすめの液体肥料です。

    〈施用事例〉

    早根早起®を用いた施用事例として、水稲の根の再生促進が挙げられます。早根早起®の500倍希釈液を、1ヶ月育苗した水稲苗に施用した翌日に根を切断し、純水を入れたビーカー内で培養しました。

    無処理区と「早根早起®」区で比較すると、写真右側のように後者の方が根の再生が早まることが確認できました。このことから、移植時に受けた損傷や害虫による食害などからの、早期の回復が期待されます。

    〈使用方法〉

    水で200~500倍に希釈した液体を、作物の生育段階における以下のタイミングで施用します。

    施用するタイミング

    施用量や回数

    育苗時

    128穴セルトレイ1枚につき1~2lの希釈液を、葉菜類で2回、果菜類で4回を目安に施用

    ポット植替時

    植え替え後に根元にたっぷり施用する

    本圃定植時

    定植の前日や定植後に株元にたっぷり施用

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈液がジョウロや散水器などの内部に残留しないよう使用後は洗い流す
    • 使用する機器の目が細かい場合、目詰まり防止のためのフィルターを取り付ける
    • アルカリ性資材や農薬との混用は避ける
    • 希釈液はその日のうち使い切る

    >>早根早起®の詳細はこちら

    Tecamin Max「天候に左右されずに作物の生育をよくする」

    〈効果〉

    作物を天候に左右されずに育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxには、各種アミノ酸が豊富に含まれているのが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

    Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
    • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
    • 暑熱期に苗質を維持したい

    〈施用事例〉

    Tecamin Maxは、きゅうりの樹勢の維持に効果的であることが明らかになっています。以下の写真は、Tecamin Maxを未施用と資材施用した場合の比較です。

    資材施用の場合、未施用と比べて葉色が良く、果実もまっすぐに大きく育っていることがわかります。

    〈使用方法〉

    根菜類の場合は、Tecamin Maxを4葉期前後から肥大期にかけて、10aあたり150〜300mlを500~1,000倍に希釈した溶剤を葉面散布します。施用回数の目安は、月に2〜4回です。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
    • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Maxを試してみる

    アミハート®「丈夫な根の生育に」

    〈効果〉

    作物の発根を促進させるのであればアミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、単分子であるため吸収の良さが特徴です。

    アミハート®に含まれる上記成分の作用によって以下のような効果が期待できます。

    • 根はりを良くしたい
    • 成り疲れを予防したい
    • 葉色を良くし作物の生育を促進させたい

    〈施用事例〉

    アミハート®はさまざまな作物で施用が可能です。以下の写真は、きゅうりの「未施用」と「資材施用」の比較です。「資材施用」の場合では、茎が太くなっていることがわかります。

    アミハート®の施用により根張りを促進することで、弱った生育を回復させる効果が期待できます。

    〈使用方法〉

    施用する際は、育苗期・定植前後であれば水で500倍に希釈します。定植~収穫前であれば

    潅注施用は2~5L/10a、葉面散布は500倍で施用します。

    使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

    • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
    • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
    • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

    >>アミハート®の詳細はこちら

    Tecamin Flower「高温時のストレスによる落花を抑え、きゅうりの着果を促す」

    〈効果〉

    作物の生育ステージは、大きく栄養成長期と生殖成長期に分けられます。生殖成長期には開花と果実の成熟が起こりますが、Tecamin Flowerを施用することで生殖成長への切り替えを促し、着果を高めることができます。

    これは、Tecamin Flowerに含まれる遊離アミノ酸やリン酸・ホウ素・モリブデンなどの成分が、花芽の充実や着果向上に貢献するためです。

    〈施用事例〉

    Tecamin Flowerを用いた施用事例として、トマトの着果数の増加があります。10aあたり300mlを希釈した葉面散布剤を、トマトの開花初期とその21日経過後の2回散布しました。その結果は、以下の写真のとおりです。

    慣行区とTecamin Flower区を比較すると、後者の方がトマトの着果数が5%アップし、収量にも増加がみられました。

    〈使用方法〉

    Tecamin Flowerは果菜類の場合、開花期と着果期に10aあたり200〜300mlを500~1000倍に希釈した溶剤を葉面に散布します。施用回数の目安は1〜2回です。

    使用にあたっては、以下の点に注意しましょう。

    • 酸性資材のため、アルカリ性の資材と混用する際は少量から試してみる
    • ミネラルの多い資材と併用する際には沈澱が生じないか確認する
    • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
    • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

    >>Tecamin Flowerの詳細はこちら

    植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

    味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することでしょう。

    味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。きゅうりだけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

    >>製品・サービス一覧

    きゅうり栽培のまとめ

    本記事では、きゅうりの栽培方法や、栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラント活用方法について解説しました。きゅうりは、収穫期間が3ヶ月と長いため、終盤まで品質の良い作物を収穫するために適切な施肥が大切です。

    ジャガイモは植え付けから収穫までおよそ4ヶ月ほどかかるため、比較的短い期間で生育のコントロールを行う必要があります。味の素グループのバイオスティミュラントを活用することで、高品質・安定多収のきゅうり栽培が可能になります。ぜひ、本記事の内容を参考にしてみてください。

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