苦土石灰(くどせっかい)とは?効果・効能、正しい使い方を解説!

チュートリアル 更新日:

「土壌酸度が酸性に傾てしまって困っている」
「土壌改良剤の苦土石灰ってどうなの?」
「どれくらいの量の苦土石灰を使えばいいのだろうか?」

このようなお悩みを抱えていませんか?苦土石灰は弱アルカリ性を呈する緩効性肥料で、酸性土壌の矯正に向いています。また、マグネシウムとカルシウムを主成分としており土壌の塩基バランスの改善にも有効です。

そこで本記事では、以下の点について解説します。

  • 苦土石灰とは?
  • 苦土石灰の特徴
  • 苦土石灰のメリット・デメリット
  • 苦土石灰の使い方 

健全な作物を育てるためには、栄養分を与えるだけでなく生育環境も整備することが大切です。苦土石灰によって土壌環境を整えることで、作物の安定生産につなげられるでしょう。また、近年注目を集めているバイオスティミュラントと併用して使うことで、肥効を高め品質を安定させたり、収量を増やしたりすることが期待されています。ぜひ本記事を参考にしながら、土壌環境の改善にお役立てください。

【苦土石灰と相性の良いバイオスティミュラント】

目次

    苦土石灰(くどせっかい)とは?

    苦度石灰はマグネシウム(苦土)とカルシウム(石灰)を含んだ肥料のことです。苦土石灰には、主に以下のような役割があります。

    • 土壌の酸度(pH)を調整する
    • 作物に栄養を供給する

    作物には、それぞれ最適なpH領域があり弱酸性~中性の土壌を好みます。土壌pHは外部環境からの影響によって酸性に傾きやすいため、苦土石灰などのアルカリ性肥料を施用して、土壌環境を改善することが大切です。

    苦土石灰の特徴

    苦土石灰はドロマイト(苦土石)を粉砕し粉状や粒状にした肥料で、主成分は炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムです。水溶液は弱アルカリ性を呈し、土壌pHをゆっくりとアルカリ性にする性質があります。

    苦土石灰には、大きく2つの役割があります。

    • 肥料
    • 土壌改良剤

    それぞれの効果や効能について詳しくみていきましょう。

    [肥料としての効果・効能]

    苦土石灰は、肥料として元肥・追肥のどちらにも施用できます。苦土石灰を畑に施用することで、マグネシウムとカルシウムを供給できます。

    マグネシウムとカルシウムの役割は、以下のとおりです。

     

    これらの元素は多すぎても少なすぎても作物に生育障害が出るため、作物の健全な生育のためにはバランスよく施肥することが大切です。

    [土壌改良剤としての効果・効能]

    苦土石灰には、土壌改良剤としての役割もあります。大半の作物にとっては弱酸性~中性の土壌が適していますが、降雨などで土壌のpHは徐々に酸性に傾いてしまいます。土壌を中和し、弱酸性に戻すための資材の1つが苦土石灰です。

    苦土石灰は緩効性のため土壌中で中和反応が徐々に進み、1回施用すると1〜数年間は土壌を中和する作用が持続します。

    苦土石灰のメリット・デメリット

    苦土石灰には、それぞれメリットとデメリットが存在します。メリット・デメリットについて理解することで、苦土石灰が必要かどうかを判断する基準になるでしょう。

    ◆メリット

    苦土石灰の主なメリットは以下のとおりです。

    1. 土壌中のCa/Mgバランスを保てる
    2. 1つで2役を果たす

    塩基バランスについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

    1.土壌中のCa/Mgバランスを保てる

    苦土石灰は、土壌分のCa/Mgバランスを保つのに役立ちます。Ca/Mgバランスとは、カルシウムとマグネシウムの比率のことです。バランスよくこれらの塩基が土壌中に含まれていると、作物の養分吸収効率がよくなります。なお、望ましいCa/Mgバランスは3〜6です。

    また、Ca/Mgバランスの他にMg/Kバランスがあります。これはマグネシウムとカリウムの比を指し、望ましいMg/Kバランスは2〜4です。Ca・Mg・Kの3元素は、作物が吸収する際に拮抗的に働きます。ある元素の吸収が多くなれば他の元素の吸収が妨げられるため、これらの塩基バランスが重要です。

    2.1つで2️役を果たす

    苦土石灰は、1つで2役を果たせる肥料です。単肥の緩効性肥料の場合、不足している栄養素をピンポイントで補給できますが、1種類の肥料成分しか含まれていません。

    苦土石灰であればマグネシウムとカルシウムをバランスよく配合しているため、施肥効率を上げることが可能です。

    ◆デメリット 

    苦土石灰のデメリットとして、以下の2つがあります

    1. 即効性は期待できない
    2. 他の肥料と混用できない

    すぐに効果を実感したい方や一度に多くの肥料成分を施肥したいとお考えの方には、他の肥料が向いているかもしれません。

    1.即効性は期待できない

    苦土石灰に即効性は期待できません。苦土石灰は緩効性肥料であるため、散布してから効果が出るまでに1〜2週間必要です。

    そのため、苦土石灰を散布してからすぐに播種をしたり定植をしたりすると、作物が思うように成長しません。苦土石灰の施用は、播種や定植の2週間以上前に行いましょう。作物の栽培状況に合わせた計画的な施用が大切です。

    2.他の肥料と混用できない

    苦土石灰は他の肥料との混用は避けましょう。特に苦土石灰をアンモニア態窒素を含有する肥料と混合した場合には、アンモニアガスが発生する恐れがあります。他の肥料と一緒に施用する際には、十分に期間を空けましょう。

     

    苦土石灰の使い方

    ここでは、苦土石灰の使用時期と散布方法について解説します。

    1. 使用時期
    2. 散布方法

    しっかり効果を実感できるよう、適切な使い方を身につけましょう。

    [使用時期]

    苦土石灰は緩効性の肥料なので、土壌に撒いても溶け出すまでに時間を要します。そのため、苦土石灰を施用する時期は植え付けをする1~2週間前が良いでしょう。 

    [散布方法] 

    苦土石灰を散布する際には、圃場で少量の土と混ぜ合わせて撒くと風で飛びにくいです。雨が降る前に散布を行った後、しっかり耕すことで土に溶けやすくなりムラなく中和させられます。

    苦土石灰を施用する前には、土壌診断を行いましょう。土壌診断を行うことで、土壌の酸度や圃場の土質が分かります。圃場の土質によって苦土石灰の施用効果や施用量は異なるため、作物の収量を安定させるためにも土壌診断は大切です。

    土壌のpHを1上昇させるのに必要な苦土石灰の量は、土質によって以下のように異なります。

      苦土石灰は弱アルカリ性ではあるものの、直接皮膚や粘膜に触れると炎症が起きることがあります。施用する際には、必ず以下のような防具類を装着することが大切です。

    • マスク
    • 保護メガネ
    • 手袋
    • 長袖・長ズボン

    苦土石灰には粉末のものと粒状のものがありますが、粉末の苦土石灰は飛散させないよう取り扱いには注意が必要です。

    また、肥料は目的に応じてさまざまな種類があり、適切に選ぶことが大切です。肥料についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

    肥料の種類一覧|原料や成分、効果、使い方、形状による種類について – AgriTecno-Japan

    まとめ 

    苦土石灰について、特徴や使い方を解説しました。苦土石灰はマグネシウムとカルシウムを補給するだけでなく、土壌の酸度を矯正する土壌改良剤としての役割も持っています。

    苦土石灰にはメリットとデメリットがありますが、正しく使うことで効果を実感できるでしょう。施用時期や注意点なども守りながら、ぜひ本記事の内容を作物栽培にお役立てください。

    味の素ヘルシーサプライでは、農家さんが抱えているお悩みを解決するために、さまざまな肥料を提供しています。当社の製品を活用することで、作物を安定的に生産できるようになるでしょう。味の素ヘルシーサプライの製品の使用を、ぜひご検討ください。

     

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