【プロ農家向け】マリーゴールドの栽培方法とおすすめ肥料・農業資材

施用方法 更新日:

「マリーゴールドの生産量を増やす育て方が知りたい」

「マリーゴールド栽培において生育が進まず課題を感じている」

「マリーゴールド栽培に役立つ農業資材の選び方がわからない」

このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。商品価値の高いマリーゴールドを出荷するには、発芽時の温度管理や生育中の害虫対策など、気を遣わなければならないポイントがいくつかあります。

そこで本記事では、以下の内容を中心に解説します。

  • マリーゴールドの栽培スケジュール
  • マリーゴールドの育て方における注意点
  • マリーゴールド栽培の手助けとなる農業資材

マリーゴールドの育て方はもちろん、生育を促進させるバイオスティミュラントについても紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

【本記事で紹介されているバイオスティミュラント】

テカミンマックス

 

テカミンフラワー

 マリーゴールド栽培の時期・栽培歴

マリーゴールドはキク科に分類される一年草であり、細長い葉と黄色やオレンジと言った明るさを印象付ける花色の植物です。開花期間は4〜11月と、長く楽しめる点が特徴です。

マリーゴールドの品種は、以下の3つに分かれます。

  • フレンチマリーゴールド
  • アフリカンマリーゴールド
  • メキシカンマリーゴールド

フレンチマリーゴールドは草丈が低く、日本で見かける機会が多い種類です。アフリカンマリーゴールドはフレンチマリーゴールドよりも花が大きく、猛暑に強い特性を持っています。メキシカンマリーゴールドは小さな花を多くつけており、葉が細く切れ込みの深さが特徴です。

またマリーゴールドはコンパニオンプランツとしての役割があり、野菜と一緒に植えることで害虫を寄せ付けない効果が期待できます。相性が良い作物としては、ナスやトマトなどがあります。

マリーゴールドの栽培方法

マリーゴールドの栽培方法に関して、大きく以下の4フェーズに分けて紹介します。

  • 播種
  • 育苗
  • 管理
  • 収穫

良質なマリーゴールドを育てるために、参考にしていただければ幸いです。

①播種

 マリーゴールドの発芽適温は20〜25度であるため、播種を行う時期は3〜4月が目安です。専用のセルトレイを使用すると、管理がしやすくなります。

セルトレイに土を入れたら深さが5mmほどの小さい穴をあけて、その中に種を1粒ずつ播きましょう。種を播いた後は5mmくらい覆土して、発芽するまでは土が湿った状態を保つために涼しい日陰で管理します。通常であれば種を播いてから5〜6日で発芽します。

②育苗

発芽後は、日当たりと風通しが良い場所へ移動させて管理しましょう。土の表面が薄くなってきたら、水やりを行います。

本葉が2〜4枚になったら、6〜7.5cmポットに植え替えます。セルトレイのまま管理すると、根詰まりなどによって生育不良を起こしてしまうからです。

植え替える際は、土を入れたポットの中央に小さく穴を空けておきます。セルトレイからマリーゴールドの苗を傷つけないように取り出したら、ポット内の穴に優しく植えて軽く土寄せを行いましょう。

③管理

 土が乾いてきたら水やりを行います。ポットに水をかける際は土がこぼれたり、苗が倒れたりしないように、水圧の弱いシャワーで株の周りに優しくかけましょう。

マリーゴールドは真夏だと根や株全体が弱りやすくなるため、施肥を行うタイミングには注意が必要です。気温が下がってきたら、りん酸分の多い肥料を施しましょう。

気温が高くなるとハダニが発生し、放置すると葉が白くなり枯れてしまいます。葉裏に霧吹きで水をかけると駆除できるため、見つけたら早期に対処します。

④収穫

マリーゴールドを切り花として出荷する場合は、余分なつぼみは取り除きましょう。またマリーゴールドは葉が茂りやすいため、適宜剪定して風通しを良くします。

苗として出す場合は、出荷先の規定に合わせて調整を行います。マリーゴールドの出荷時に気を付けたいのが首折れです。マリーゴールドの苗を箱に入れる際は、詰め込み過ぎないようにするなどして細心の注意を払いましょう。また混みあった部分の葉はカットして、花首に負担をかけないようにします。

プロ農家向けマリーゴールド栽培のおすすめ肥料・農業資材

マリーゴールド栽培の播種から収穫の間には、さまざまな問題が発生します。とくに天候による生育への影響は、人の手でコントロールできません。

そこでマリーゴールドの成長を促進させるための手助けとなるのが、味の素グループの農業資材です。ここでは、味の素グループで取り扱っているバイオスティミュラントを例に、肥料・農業資材の効果を紹介します。

早根早起®「徒長しない丈夫な苗づくりを」

早根早起

[効果]

マリーゴールドにおける苗の生育や活着促進を図るのであれば、早根早起®がおすすめです。早根早起®は、苗が徒長しにくいように核酸やキレート鉄・窒素などが配合されています。

早根早起®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

  • 丈夫な根を育成する
  • 苗の根はりを良くする
  • 移植や定植時の活着を改善する

[施用事例]

早根早起®の施用で、トルコキキョウの根はりが良化した事例があります。移植2週間前と移植直後に潅注施用を行い、移植1ヶ月後の様子を比較した際の結果は、以下の写真のとおりです。

 

早根早起®の施用により根張りが促進され、トルコキキョウの生育に良い影響が見られました。

[使用方法]

マリーゴールドの場合は、育苗期や定植前後に500倍に希釈した液を施用します。施用量や施用回数、希釈倍率は生育の具合を見ながら増減してください。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
  • アルカリ性資材やその他農薬などとの混合は避ける
  • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

>>早根早起®の詳細はこちら

アミハート®「丈夫な根の生育に」

アミハート

[効果]

 マリーゴールドの発根を促進させるのであれば、アミハート®がおすすめです。アミハート®は単分子の核酸を豊富に含んでおり、吸収が良い点が特徴です。

アミハート®に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

  • 根はりを良くする
  • 成り疲れを予防する
  • 作物の生育を促進する

[施用事例]

 アミハート®の施用で、トルコキキョウの発根を促進させた事例があります。500倍に希釈した液を2週間に1回潅注施用した際の結果は、以下の写真のとおりです。

アミハート®の施用により発根が促進され、トルコキキョウの生育に良い影響が見られました。

[使用方法]

マリーゴールドの場合は、定植直後から収穫までの間に10aあたり3〜5Lを潅注施用します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 希釈時によく攪拌し、溶解してから使用する
  • 孔径0.2mm以下の灌水チューブを使用する際は、フィルターを通す
  • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

>>アミハート®の詳細はこちら

アジフォル®アミノガード® 544「葉、茎の生育促進に」

 

アジフォル®アミノガード® 544

[効果]

マリーゴールドの葉や茎の生育を促進させるのであれば、アジフォル®アミノガード® 544がおすすめです。アジフォル®アミノガード® 544は、高濃度のアミノ酸や亜鉛などのミネラルを豊富に含んでおり、作物の生育をサポートします。

アジフォル®アミノガード® 544に含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

  • 根からの養分吸収を良くする
  • 暑熱期に苗質を維持する
  • アミノ酸やミネラルを補給する

[施用事例]

アジフォル®アミノガード® シリーズの施用で、リンドウの生育を促進させた事例があります。アジフォル®アミノガード®701を、リンドウの生育期間中に3回葉面散布した際の結果は、以下の写真のとおりです。

 

アジフォル®アミノガード®701の施用により、リンドウの地上部の生育に良い影響が見られました。

[使用方法]

 マリーゴールドの場合は、防除時に10aを100〜200mlに希釈した液を葉面に散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 希釈時によく攪拌してから使用する
  • アルカリ性資材やその他農薬などとの混合は避ける
  • 希釈した液は保存せずに、その日のうちに使い切る

>>アジフォル®アミノガード® 544の詳細はこちら

Tecamin Max「天候に左右されずにマリーゴールドの生育をよくする」

テカミンマックス

[効果]

マリーゴールドを天候に左右されないよう育て上げるには、Tecamin Maxがおすすめです。Tecamin Maxは、各種アミノ酸が豊富に含まれていることが特徴です。なかでも作物のタンパク質合成に大きくかかわるグルタミン酸が、樹勢回復や維持に大きく貢献します。

Tecamin Maxに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

  • 農薬と混用で効率良く葉面散布をしたい
  • 曇りの日が続き作物の生育が悪い
  • 暑熱期に苗質を維持したい

[施用事例] 

Tecamin Maxはマリーゴールドのような花卉以外にも、さまざまな作物で施用できます。例として、ジャガイモの収穫量が増加した事例があります。Tecamin Maxを3回葉面散布した際の結果は、以下の写真のとおりです。

未施用区とTecamin Maxを施用した区で収穫量を比較した際に、ジャガイモの個数は5%、重量は22%増加しました。

[使用方法]

マリーゴールドの場合は、防除時に10aを200〜300mlに希釈した液を葉面に散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 生育具合に合わせて施用量や回数、希釈倍率を調整する
  • ミネラルの多い資材と併用する際は沈澱が生じないか確認する
  • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
  • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

>>Tecamin Maxの詳細はこちら

Tecamin Flower「花芽の充実に」

テカミンフラワー

[効果]

マリーゴールドの花芽を充実させるには、Tecamin Flowerがおすすめです。Tecamin Flowerに含まれる遊離アミノ酸やりん酸、モリブデンなどの成分が花芽の充実につながります。

Tecamin Flowerに含まれる上記成分の作用によって、以下のような効果が期待できます。

  • 花芽を充実させたい
  • 高温時のストレスによる着花不良、落花を抑えたい
  • 栄養成長から生殖成長への切り替えを促したい

[施用事例]

マリーゴールドの場合は、着蕾期に10aを200mlに希釈した液を葉面に散布します。施用量や回数・希釈倍率は、生育の具合を見ながら増減してください。

使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

  • 酸性資材のため、アルカリ性の資材と混用する際は少量から試してみる
  • ミネラルの多い資材と併用する際には沈澱が生じないか確認する
  • 高温時には使用せず、使用前にはよく振る
  • 希釈液はその日のうちに使い切ってしまう

>>Tecamin Flowerの詳細はこちら

植物の肥料・農業資材でお悩みの農家様へ

 

味の素ヘルシーサプライ(株)では、本記事で紹介した農業資材に限らず長年の研究で培った独自技術を利用した、バイオスティミュラントを取り扱っています。植物の生育に関しては、天候不順など人の手でコントロールが難しい問題も発生することでしょう。

味の素ヘルシーサプライ(株)が取り扱っているバイオスティミュラントは、発根促進から収穫前まで、作物の生育を促す農業資材が揃っています。マリーゴールドだけでなく、さまざまな作物に施用できるため、農家様の課題やニーズに合ったソリューションのご提案が可能です。

>>製品・サービス一覧

マリーゴールド栽培のまとめ

本記事では、マリーゴールドの育て方や、栽培に役立つ味の素グループのバイオスティミュラント活用方法を解説しました。商品価値の高いマリーゴールドを育てるには発芽時の温度管理だけでなく、育苗期の水やりやハダニ対策などさまざまな作業を行う必要があります。

近年では天候不順などにより、マリーゴールドはもちろん作物の生育において求められる対策が増えています。マリーゴールド栽培においては、ぜひ味の素グループのバイオスティミュラントを活用いただき、作物の生産性向上を手助けできれば幸いです。

 

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